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キリンビバレッジ湘南工場を見学! 新商品「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」を飲んでみた
2023年5月31日 14:38
- 2023年6月6日/27日 発売
キリンビバレッジは、5月30日に「キリンビバレッジ湘南工場製造ライン見学ツアー」を開催するとともに、プラズマ乳酸菌入り飲料「キリン おいしい免疫ケア」の新商品「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」の発売を発表した。
さらに、従来品の100mLサイズの「キリン おいしい免疫ケア」に対して、新たに200mLペットボトルを自動販売機限定商品として発売する。
キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ
発売日: 2023年6月27日
価格: 139円前後・6本パックは834円前後(いずれも税別)
容量: 100mLペットボトル
キリン おいしい免疫ケア
発売日: 2023年6月6日
価格: 180円前後(税別)
容量: 200mLペットボトル
好調に推移するプラズマ乳酸菌入り商品
キリンの独自素材であるプラズマ乳酸菌入り商品は、2020年に機能性表示食品として届出受理されて以来、毎年成長を続けている。昨年2022年には超小型ペットボトル飲料の「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」でチルドカテゴリーに進出。今年も3月28日に「キリン おいしい免疫ケア」、4月18日に「キリン プラズマスポーツ」など、免疫ケアの習慣化を促進する商品を発売。この4月までの販売数量は前年比143%と好調に推移する。
なかでも「キリン おいしい免疫ケア」は、「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」の販売開始時の初速を約9割も上回る販売数量を記録。プレゼンテーションを行なった代表取締役社長の吉村透留氏は、「飲みやすさに加えて、酸味、ヨーグルト感を高めた満足感のある味わいに進化させたこと。そして100mLという手軽に飲めるサイズ感がお客様から好評をいただいております」と、その人気について語った。特に免疫ケアの習慣化につながる6本パックが好調。このことから、「お客様の免疫ケアの習慣化が進んできたのではないかと実感しています」と推測する。
「キリン おいしい免疫ケア」シリーズを拡充
2023年、キリンビバレッジはプラズマ乳酸菌入り飲料にさらに注力。1000万箱超の販売目標を実現して、健康価値を軸とした高収益飲料事業への転換を目指す。そのため免疫ケアの重要性について啓発することで市場を拡大するとともに、「キリン おいしい免疫ケア」シリーズのラインアップを強化する。
新商品の「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」は、小型ヨーグルト・乳酸菌飲料市場において、カロリーオフ、低糖、砂糖不使用などのタイプが全体の約3割を占めていることに注目して開発。カロリーを50%オフにしつつも、満足感のあるスッキリとした味わいに仕上げた。
会場では新商品の「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」をいち早く試飲することができた。カロリーオフだからといって物足りなさはなく、ほどよい甘味と酸味のヨーグルトテイストで満足感があった。従来品と飲み比べてみたところ、さほど違いは感じなかったというのが正直な感想だ。それでいて従来品(50kcal)の半分の25kcalなら、カロリーを気にせずに習慣化しやすい商品だと感じた。
キリンビバレッジは「お客様の毎日に、おいしい健康を。」を“お客様との約束”として制定。「社会課題である健康にフォーカスして、子供から大人まで幅広いお客様に、おいしい健康をお届けすることが我々の使命だと考えております」と吉村社長。これまで取り組んできたヘルスサイエンス領域をさらに進化させるとともに、「キリンビバレッジだからこそできる、心と体の健康への貢献をすべてのブランド、サービスなどを通じて実現していきたい」と意気込む。
湘南工場に新設された製造ラインを見学
「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」は湘南工場に新設された新1号ラインで製造される。約100億円の設備投資をした新1号ラインは、年間4000万箱の製造能力を誇り、5月から本格稼働を開始。ラインの一部に自動化設備を導入し、資材を運ぶ、充填するといった単純作業や重筋作業をロボットにより自動化することで、工場で働く従業員の作業環境改善も実現する。
新1号ラインの製造工程は「1. ペットボトル成形」→「2. 調合」→「3. 充填」→「4. 包装」という順番になる。
1. ペットボトル成形
ペットボトルのもととなる試験管状の「プリフォーム」と呼ばれる素材を温め、柔らかくしてから金型にはめ、高圧の空気を吹き込んで膨らませてペットボトルの空容器を造る。
2. 調合
複数の原料を混ぜ合わせて製品液を製造。この工程でプラズマ乳酸菌を添加する。なお、この過程は見学できなかった。
3. 充填
ペットボトルを洗浄・殺菌し、殺菌済みの飲料を充填。最後に洗浄・殺菌済みのキャップで密封する。これらの工程を無菌環境下で行なうことで、製品の保存性を確保する。
4. 包装
ペットボトルにラベラーという機械でラベルをかぶせ、蒸気の熱でラベルを収縮させて装着する。包材であるラベルの塊の重さは20kg程度。これをロボットが自動で製造ラインに投入する。
キリンビバレッジの環境への取り組み
現在、急ピッチで新商品の「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」を製造する湘南工場は、清涼飲料を製造するキリングループの工場で最大の製造数量を誇る。キリンビバレッジの商品は自社工場の滋賀工場、グループ工場の新州ビバレッジ、キリンディスティラリー、そのほか約37の外部委託工場を含め、41の工場で製造されている。その総製造数量の16%を湘南工場が占める。湘南工場と環境の取り組みについては、湘南工場長の松田明彦氏が説明してくれた。
キリンビバレッジが掲げる「お客様の毎日に、おいしい健康を。」に対して、安全・安心な製品をお客様に届けることを工場の使命とし、ヘルスサイエンス製品の安定供給、持続可能な環境づくり、従業員の健康と安全に努める。
環境の取り組みとしては、持続可能な環境作りを推進。ラベルを圧着させるシュリンクラベルよりも巻き付けるロールラベルの方がラベル自体を薄くできるため、今後、ロールラベルを採用する商品を増やしていく方針。ペットボトルの軽量化を行うほか、再生ペットボトルを100%使ったR100ボトルを「キリン 生茶 カフェインゼロ」などに使用する。
湘南工場において2024年5月には、PPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)モデルによる太陽光発電電力の導入・稼働開始を予定。この取り組みによって年間約560トンのGHG(Green House Gas)排出量を削減。湘南工場の再生可能エネルギーの比率も約26%から約29%に向上する見込み。
「湘南工場は今年6月に創業から50周年を迎えます。今後もお客様においしい健康をお届けできるように、さらに進化を続けていきます」と松田工場長。プラズマ乳酸菌入り飲料の今後の商品展開や、湘南工場の取り組みにも期待される。