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メルシャン×ファンケル、カロリミットブランドのノンアル梅酒ソーダを発売

2024年2月27日 発売

メルシャン×ファンケル カロリミット ノンアル梅酒テイスト

 メルシャンは、ファンケルと共同開発した機能性表示食品「メルシャン×ファンケル カロリミット ノンアル梅酒テイスト」を2月27日に発売する。290mlのボトル缶入りで、209円で販売される。

 同商品は、食事の糖や脂肪の吸収を抑える機能を持つ難消化性デキストリンを配合した梅酒テイストのノンアルコール炭酸ドリンク。“おいしく幸せに食べたい気持ちをサポートする”というファンケルのカロリミットブランドのコンセプトに基づき、両社が2年半かけて実現した商品とされる。

 メルシャン マーケティング部 国産グループの齊藤恵氏によれば、昨今の健康意識の高まりを背景にトクホ・機能性表示食品の市場が伸長を続けており、健康課題としては体重・体型に最も関心が寄せられているという。

メルシャン マーケティング部 国産グループの齊藤恵氏

 一方で、ノンアルコールの市場においては、ビール以外のカテゴリーが伸びており、当初の自動車を運転するからという代替ニーズから、休肝日を設けるなど、あえてノンアルを選ぶというポジティブなニーズが拡大していると指摘。

 また、ノンアルコールRTDにおいては、梅はレモンに次いで人気のフレーバーになっているものの、“梅酒=カロリーが高い”といったネガティブなイメージがあるという。

 こうしたニーズに応え、課題を解決する商品として開発されたのが、今回の商品となる。

 メルシャン 技術部 商品開発グループの山崎哲弘氏によると、糖類・カロリーゼロでありながら、梅酒のような飲みごたえや満足感を実現するのは想像以上に難しかった。

 糖類・カロリーゼロを実現するには甘味料を使用することになるが、甘味料独特の後引きの悪さがある上、機能性を持たせるにあたって配合する難消化性デキストリンが食物繊維由来の後味のもたつきを生んでしまうため、これらをいかに解消するかが大きな壁になった。

メルシャン 技術部 商品開発グループの山崎哲弘氏

 同社では、従来の梅酒で一般的だった青梅ではなく、和歌山県産の完熟梅を用いて梅酒を製造することに取り組んできたが、完熟梅特有の香気成分を用いることで、コク味がアップするとともに、課題にしていた後味の問題を解消できることを発見。これが商品化の鍵になったという。

 ワインメーカーでもあるメルシャンでは、商品開発にあたってはさまざまな料理とのペアリングも検証している。一般的な梅酒は甘さがあるため、濃厚な味わいの料理にあわせやすいが、今回の商品は炭酸が入り、スッキリした味わいとなっていることから、より幅広い料理にあわせやすいとのこと。