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マクドナルド/ケンタッキー/タリーズ、使用済み紙カップをペーパータオルにリサイクル
2025年2月2日 17:00
- 2025年1月30日 開始
王子ホールディングス、日本マクドナルド、日本ケンタッキー・フライド・チキン、タリーズコーヒージャパンは、店舗で使用された紙カップを共同回収し、紙製のハンドタオル(ペーパータオル)としてリサイクルする取り組みを開始した。
耐水性保持のためプラスチックラミネート加工される紙カップは、古紙回収に適さず大部分が焼却処分されていたが、王子ホールディングスは、使用済み紙カップの破砕・洗浄処理を行ない、紙とラミネートフィルムを分離し繊維分(パルプ)を効率的に回収する技術を独自に確立したことで、大量のリサイクルを可能にした。日本マクドナルド、日本ケンタッキー・フライド・チキン、タリーズコーヒージャパンは、独自に紙カップの回収・リサイクルに取り組んできたが、より効果的・効率的な廃棄物削減、温室効果ガス(GHG)排出量削減や各社の負担軽減のため、今回の取り組みを開始した。
3ブランドは、近接する東京都内の各店舗から使用済み紙カップを定期的に回収し、集積場所に集約。王子ホールディングスは、回収された紙カップに処理を施したうえで紙製のハンドタオルにリサイクルし、再び各店舗で使用される予定。現時点での想定回収量は年間約12トンの見込みだが、2025年末までに実施店舗を増やすことで、年間約60トン規模まで拡大し、紙カップリサイクルとしては最大級の規模に広げていく。
4社は取り組みを通じて得られた知見を共有し、より効果的・効率的なリサイクルを進めるほか、取り組みに賛同・参画する企業・団体を積極的に募ることで、さらなる規模の拡大と、低炭素・資源循環型社会の実現への貢献を目指すという。