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キリン、規格外のふじりんごを使った「氷結」と「午後の紅茶」発売

2025年11月18日 発売
「キリン 氷結 mottainai ふじりんご(期間限定)」(右)と「キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」(左)

 キリンビールは、規格外の「ふじりんご」を使用した「キリン 氷結 mottainai ふじりんご(期間限定)」を11月18日に発売する。キリンビバレッジも同様に「キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」を12月2日に発売する。

 キリンビールでは、果実農家の課題解決に貢献することを目指し、2024年に「キリン 氷結 mottainai」シリーズを立ち上げ、おいしいのに規格外で廃棄されてしまう“モッタイナイ果実”を缶チューハイにして販売する取り組みを実施してきた。

 さらに、4月には企業横断プロジェクト「モッタイナイ!を、おいしい!にプロジェクト」を立ち上げ、ビビッドガーデンが参画。今回の商品では、同社が産直通販サイトの「食べチョク」の運営を通じて集めた長野・青森産の規格外ふじりんご約3.9万個分(約13.5トン)が原料として使用されている。

正規のふじりんご
規格外のふじりんご

 これにより、フードロスの削減につながるだけでなく、商品の売上1本につき1円が果実農家支援のために役立てられる。

 キリン 氷結 mottainai ふじりんごは、ふじりんごのシャキッとジューシーで甘みと酸味のバランスのとれた味わいを軽やかな炭酸感とスッキリとした後味で楽しめる。アルコール度数は4%で、350ml缶と500ml缶で販売される。

キリン 氷結 mottainai ふじりんご

 キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティーは、すっきり優しい飲み口の紅茶と、フルーティーな香りと甘みが特徴のふじりんごを組み合わせたフルーツティー。400mlペットボトルで販売され、価格は210円(税別)。

キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー

 キリンビール 執行役員 マーケティング部長の今村恵三氏は、11月4日に開催された発表会において、これまでのプロジェクトの成果として、フードロス削減が約86トン、協力農家が約480人、寄付金総額が約2300万円の規模になっていることを紹介。2027年の目標としてモッタイナイ果実を年間250トン削減することや、プロジェクトに関わる生産者を100軒まで拡大するとともに、商品の購入者も1200万人まで増やしたいと語った。

 続いて登壇したマーケティング部 氷結ブランドマネージャーの資逸晴亮氏は、氷結 mottainaiシリーズの特徴として、20~30代の若年層の購入者構成比が高いことを示し、コンセプトに対する共感が得られているとする。

 今回の商品においては、食べチョクの商品調達ルートを通じて長野と青森という複数の産地のモッタイナイ果実を調達。キリンビバレッジ マーケティング部 午後の紅茶シニアブランドマネージャーの原英嗣氏によれば、これまでの氷結 mottainaiシリーズとは異なり、ふじりんご自体の生産量が多く、規格外品の量も多くなることから、グループを横断する形の新しい取り組みとすることでその規模感に対応するとともに、さらに若い世代へと共感を輪を広げていきたいと説明する。

 ビビッドガーデン 執行役員 新規事業開発責任者の松浦悠介氏は、ふじりんごについて、甘みと酸味のバランスがいいメジャーな品種だとした上で、今回の取り組みが社会課題の解決と味わいの両面で価値を創造できるとアピール。こうした新しいチャレンジについて、全力で盛り上げていきたいと意気込みを語った。

(左から)キリンビバレッジ マーケティング部 午後の紅茶ブランド担当の加藤華氏、同 マーケティング部 午後の紅茶シニアブランドマネージャーの原英嗣氏、キリンビール 執行役員 マーケティング部長の今村恵三氏、安曇野ファミリー農産 専務取締役の中村隆一氏、RED APPLE 取締役の吉川和亨氏、ビビッドガーデン 執行役員 新規事業開発責任者の松浦悠介氏、キリンビール マーケティング部 氷結ブランドマネージャーの資逸晴亮氏、同 マーケティング部 氷結ブランド担当の當麻汐音氏