レビュー
ファミマのブレンドコーヒーが進化、サンプル試飲で実感したおいしさ
2021年10月13日 04:00
- 2021年10月19日 発売
ファミリーマートは10月19日より、従来から提供していたマシン抽出のブレンドコーヒーに改良を加え、全国約1万6600店舗で販売を開始する。コーヒー抽出の世界大会「WORLD BREWERS CUP 2016」でアジア初の世界チャンピオンとなったバリスタ粕谷哲氏が監修し、豆、焙煎、抽出のすべてのステップを見直すことで、美味しさをさらにアップしたという。
それと同時に、Sサイズ(155ml)の2倍容量となるLサイズ(320ml)も新たに追加する。価格はSサイズが100円、Mサイズ(240ml)が150円、Lサイズが180円(いずれも税込)。
香りを引き立たせ、雑味を抑える、こだわりの「甘味焙煎」と自然な抽出
改良を加えた新たなブレンドコーヒーは、ファミリーマートとしては初となる高級ケニア豆を配合。深煎りの豆を従来の1.2倍に増量し、そのうえで「甘味焙煎」によって「濃厚なコクと甘い香り」を引き立たせたという。さらにハンドドリップに近い自然な抽出方法をとることで「雑味を抑え」、「コーヒーの美味しいところだけを味わえる」ようにしているとのこと。
監修を手がけた粕谷哲氏によれば、今回の新ブレンドコーヒーは「2年間かけた共同開発の集大成」。美味しさをアップさせただけでなく、大容量のLサイズも追加することで、自宅で過ごす時間が増えている昨今のワークスタイルにおいて、長くコーヒーを楽しめるようにすることも狙っている。
新ブレンドコーヒーの発売に合わせて、同商品との引き換えや割引に使えるクーポンが当たるキャンペーンも複数実施する。1つ目は、ファミリーマート公式Twitterアカウント(@famima_now)をフォローし、特定のツイートをリツイートすることで、Sサイズの無料引き換えクーポンが抽選で15万名に当たるもの。実施期間は10月19日~11月1日、クーポンの引き換えは11月8日まで。
2つ目は、SmartNewsとLINEの各アプリで「ブレンドコーヒーをおトクに購入できるクーポン」を配布するもの。実施期間と引き換え期間はいずれも11月11日まで。3つ目は、「おむすび」もしくは「調理パン」の購入で、ブレンドコーヒーを20円引きで購入できるクーポン(レシートへの印字)がもらえるもの。実施期間は11月1日まで、引き換え期間は11月8日までとなる。
粕谷氏おすすめのドリップ方法で試飲、いつものコーヒーと比較してみると……
発売に先立ち、報道関係者向けに用意された試飲用のサンプル品を提供いただいたので、さっそく試してみた。ドリップパックとなっているため、店内のコーヒーマシンで抽出するものとは厳密には異なるが、粕谷氏がレクチャーする「美味しいブレンドコーヒーのいれ方」を参考にドリップしてみた。
粕谷氏がおすすめするドリップの方法は、カップにパックをセットした状態でキッチンスケールなどの上に置き、お湯を30ml(30g)ずつ、30秒の間をおいて3回注ぎ、最後に60ml(60g)を注ぐという手順。最初にゆっくり蒸らすことで、「コーヒーの風味を引き出す」ことができるのだそう。実際のファミマ店内のコーヒーマシンも、これと同じような考え方で抽出するセッティングになっているとのことだ。
そのまま試飲しても、ただ「美味しかった」で終わりそうなので、筆者が普段飲んでいる、都度豆から挽いてネルドリップしているコーヒーと比べてみることにした。豆の種類も、いれ方も違うので、味わいは全く異なることになりそうだが、本当に違いを感じられるのか。念のため両方とも同じ色形のカップに注ぎ、区別できなくしたうえで、目隠し状態で「利きコーヒー」をしてみた。
結論から言えば、筆者としてはファミマの新ブレンドコーヒーの方が飲みやすく、好ましく感じた。いつも飲んでいるコーヒーの方は、やや香りが濃いうえに、後味の苦みも強く、舌がざらつくよう。ミルクをたっぷり追加すればマイルドになってちょうどいいかもしれないが、好き嫌いが分かれそうなコーヒーだな、と改めて思った。
対してファミマの新ブレンドコーヒーは、タイプの違う爽やかな香りが鼻腔を刺激し、口当たりはすっきりまろやか。「雑味を抑えた」という今回の改良点をしっかり実感できる。ブラックコーヒーのままでも胃が疲れることがなさそうで、これならLサイズでも飽きることなく飲み続けられるだろう。雑味が少ないおかげで、アイスにするとより美味しさが増すようにも感じられた。