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キリン、外部パートナーとのコラボでプラズマ乳酸菌配合商品のラインアップ拡大

2021年9月9日 発表

外部パートナーとともにプラズマ乳酸菌の商品ラインアップ拡大

 キリンホールディングスは、プラズマ乳酸菌(Lactococcus lactis strain Plasma)の菌体の生産能力を倍増するとともに、外部のパートナー企業とのコラボレーションにより、商品のラインアップを拡大すると発表した。

 同社では、2023年春頃の稼働を目指し、乳酸菌原料を製造する「iMUSEヘルスサイエンスファクトリー」(埼玉県狭山市)の製造設備を増設。これにより、プラズマ乳酸菌の菌体の年間生産能力は、現在の約2倍となる約28トンとなる。

 キリンホールディングス 代表取締役社長の磯崎功典氏は、同社が取り組むヘルスサイエンス領域の中では免疫機能領域を重点領域の一つに位置づけるとともに、その中でもプラズマ乳酸菌を戦略素材に位置づけていると説明。2027年にプラズマ乳酸菌事業全体で売上500億円を目指すとしている。

キリンホールディングス 代表取締役社長の磯崎功典氏

 生産体制の強化を前に、今秋からは外部のパートナー企業とのコラボレーション商品が続々登場する。

 オリヒロプランデュが9月6日に「オリヒロ ぷるんと蒟蒻ゼリー パウチ プラズマ乳酸菌(巨峰味)」を発売したほか、カンロが10月4日に「ピュレグミiMUSE プラズマ乳酸菌」を、森永製菓が11月30日に「免疫ケア プラズマ乳酸菌ココア」「免疫ケア プラズマ乳酸菌チョコレート」「inのど飴<りんご味>」を発売する。

 また、キリングループ内でもラインアップを強化。「キリン iMUSE プラズマ乳酸菌 サプリメント」(7日分×4袋)を10月19日に発売するほか、キリンビバレッジがiMUSEブランドの飲料を11月30日から順次リニューアル。小岩井乳業も9月28日に「小岩井 iMUSE ヨーグルト低脂肪」を発売する。

 キリンビバレッジが発表済みの「キリン 午後の紅茶 ミルクティープラス」「キリン 生茶 ライフプラス 免疫アシスト」(10月12日発売)や、ファンケルが販売している「免疫サポート チュアブルタイプ」などとあわせ、プラズマ乳酸菌を配合した機能性表示食品のラインアップは全体で22商品に拡大される。

キリンホールディングス 執行役員 ヘルスサイエンス事業部長の佐野環氏

 同社 執行役員 ヘルスサイエンス事業部長の佐野環氏は、今回の外部パートナーとのコラボレーションについて、近年、免疫ケアへの意識が高まってきているものの、具体的な行動への意識が薄い層がまだ7割残されており、こうした人たちにアプローチするためにパートナーの強みを生かし、プラズマ乳酸菌を届けていくと説明。

 加えて、ファンケルから、お湯で溶かして飲む粉末タイプや、常温タイプのドリンクが限定発売されることを明らかにした。

 商品ラインアップの拡大にあわせ、タレントのタモリをプラズマ乳酸菌のアンバサダーに起用。自治体と連動し、ガイドブックを制作して配布していくほか、サンプリングも行なっていくとしている。

プラズマ乳酸菌のアンバサダーに就任したタモリ