ニュース
キリン「プラズマ乳酸菌」配合の“免疫機能”機能性表示食品を38商品に拡大。タモリさん・天海祐希さんのCMも
2022年10月5日 16:20
- 2022年10月5日 発表
キリンホールディングスは、独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した免疫機能の機能性表示食品を、外部パートナー企業と連携しラインアップを拡大する。これにより、商品数はキリングループで27商品、外部パートナー企業6社で11商品の全38商品となる。
これに合わせて、タモリさん、天海祐希さんが出演の新TVCMを放映。「あなたに元気な毎日を。キリンの免疫ケア。」をキャッチコピーに免疫を訴求する。
「プラズマ乳酸菌」は、免疫の司令塔である「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」を直接活性化する唯一の乳酸菌で、健康な免疫の維持をサポートする。
コロナ禍により、国内外で免疫に対する関心が上がる中、同社は新しい免疫ケア習慣の浸透や拡大に向けた取り組みを実施。キリン プラズマ乳酸菌関連発表会を10月5日に開催した。
免疫は健康の土台。だけど自覚しにくい
キリンホールディングス 取締役常務執行役員 ヘルスサイエンス戦略担当の南方健志氏は、「免疫は健康の土台だが、その機能は自覚しにくいため、対策の遅れが大きな健康課題の1つ。これを解決することは社会的に大きな意義がある」と免疫領域に取り組む理由を説明。
キリンは2012年に世界で初めて、免疫の司令塔(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化できる「プラズマ乳酸菌」を発表。菌が生きた状態でなくても効果を発揮するため、さまざまな食材に活用しやすい特徴がある。
そのため、グループ企業やパートナー企業で、飲料、サプリメント、ヨーグルト、菓子などさまざまな商品の開発を進めており、昨今の健康意識の高まりと合わせて2022年1月から8月の売り上げ前年比は約5割増となっている。
事業好調や市場拡大を見込んで、自社の菌体製造設備を増設。23年の年間製造能力は約2倍となる。将来的にプラズマ乳酸菌の機能性表示食品数は、現在の2倍を目指すとしている。
消費者は、免疫は健康のために必要だという意識がある一方、実際に免疫ケアの習慣がある人は少なく、意識と行動にギャップがあるのが現状。そこで、気軽に、習慣的に免疫ケアができる環境を整え、免疫ケアの必要性の啓発をしていくという。
気軽に、習慣的に、「免疫ケア」を
昨今の世の中の情勢の変化や、外国人も含めた入国者数の緩和、旅行者支援策などによって、人流の増加が今後予想される。
キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業本部 ヘルスサイエンス事業部主幹の永井勝氏は、マーケティング戦略について「今までの商品軸から、社会課題やニーズを起点として取り組んでいくマーケティングにシフトしていく」と考えているという。
具体的には、タモリさんや天海祐希さんを起用した免疫を訴求するTVCMの放映や、生活シーンに合わせた免疫への啓発を行ない、より気軽に、習慣的に免疫ケアができる商品ラインアップを拡大していく。
プラズマ乳酸菌配合の機能性表示食品は、パートナー企業6社と展開。2021年比で2.2倍の全38商品をそろえる。
キリンの「iMUSE(イミューズ)」ブランドからは、免疫と良眠のダブルケアサプリメント「キリン iMUSE 免疫ケア・良眠プラス」(42粒・7日分 1278円)を10月18日に、免疫と内臓脂肪のダブルケアサプリメント「キリン iMUSE 免疫ケア・内臓脂肪ダウン」(14粒・7日分 1463円、30粒・15日分 3037円)を11月1日に発売。
キリンビバレッジでは、「キリン 生茶免疫ケア」(163円)の商品名とパッケージデザインを刷新し10月11日に発売。「キリン iMUSE レモン」「キリンiMUSE ヨーグルトテイスト」(各163円)も新パッケージで11月22日に発売する。
小岩井乳業株式会社からは、9月27日に「小岩井 iMUSE ヨーグルト低脂肪」(390円)を発売した。
外部パートナー企業とは、新たに製薬メーカー2社と連携を開始。大正製薬は「ヴイックスのど飴 Premium プラズマ乳酸菌」(12粒・3日分 330円)、「免疫ケア」(30袋・1か月分 2800円)、「免疫機能サポート」(30粒・1か月 3800円)を10月3日~12日にかけて、全国のドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、大正製薬ダイレクト(通信販売)などで順次発売する。
ノエビアグループの常盤薬品工業は、機能性表示食品「プラズマ乳酸菌 おいしい青汁」(6500円)を12月1日から配置薬の販売網で新たに展開する。
※価格はいずれも税別
さらに9月には、日本コカ・コーラとも合意し、製品の企画・開発が進んでいるなど、プラズマ乳酸菌を通じた「免疫ケア」習慣化の社会的意義に多くの企業から賛同を得て、展開が広がっているという。
パートナー企業には、プラズマ乳酸菌の素材提供にあたり必要な品質保証や学術情報の提供などを行なっている。
永井氏は、「パートナー企業とともに幅広いラインアップで「免疫ケア」シーンを広げ、市場を創造し、生活する一人ひとりの健康を支援し、明るく健康で生き生きと過ごせる社会の実現を目指す」と展望を述べた。