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モスフードサービス、広尾駅近くにチーズバーガー専門店「mosh Grab'n Go」オープン

2022年11月29日 オープン

 モスフードサービスは11月29日、チーズバーガー専門店「mosh Grab'n Go」(モッシュグラブアンドゴー)を東京都港区南麻布(広尾駅徒歩2分)にオープンする。

 経営企画本部 経営企画部 事業企画グループ シニアリーダーの伊多波知子氏によれば、コロナ禍において変革が求められ、人件費が高騰しているという外食産業周辺の課題に加え、都市部や一等地への出店が難しい、全国展開であるために立地や競合にあわせて価格を変更しにくいといったモスバーガーが抱える課題の解決を目指し、2020年3月に社内プロジェクトが立ち上げられたという。

 今回の新店舗は、そうした課題に対し、スモール、シンプル、スペシャリティのトリプルSを実現することで、都心の一等地の賃料でも利益を確保できる業態を開発することで解決を図ろうというコンセプトで企画されている。

 一等地でも家賃を抑えられるように狭小物件でも成立する店構えで、メニューのラインアップを絞り込み、少人数での営業を可能とし、内装もシンプルにすることで初期投資を抑え、専門性の高いメニューにすることで店舗でのオペレーションを複雑化しないように工夫されている。

店舗の外観
1階
地下1階

 店名のmoshには「食べて小躍りしたくなるようなおいしさを感じてほしい」という思いが込められ、Grab'n Goでは「掴んで遊びに出かけるアクティブさ」を表現しているとのこと。伊多波氏は、「身近な存在でありながら、オシャレなライフスタイルを提案していきたい」と、新店舗のコンセプトを説明する。

 メニューは、「#Burger01〈2種のチーズ〉」(600円、Jr.は450円)、「#Burger02〈ふわとろチーズ〉」(800円、Jr.は650円)、「#Burger03〈クワトロチーズ〉」の3種類。

 ドリンクメニューとしては、各種ソフトドリンクに加え、野菜を摂取できる「グリーンスムージー」(550円)、デザート感覚で楽しめる「チーズケーキスムージー」(600円)、ビール(各790円、店内のみ)を提供。

 オープン当初(12月末までの予定)は、水にコーヒーフレーバーをつけたような新感覚の飲み物「コーヒーウォーター」がセルフサービスで無料提供される。セルフレジ横にドラフトマシンが設置されており、泡付きで楽しめる。

 サイドメニューでは、フライではなくオーブンで焼き上げた「ポテト」(250円)、「ピクルス」(200円)を用意。味変用のトッピングとして「トリュフ塩」や「はちみつ」(各100円)も提供される。

バーガーは3種類のみ。セルフレジで注文する
イートインではビールも提供される
コーヒーウォーター提供用のドラフトマシン

 ストア事業本部 ストア事業開発部 ストアクリエーショングループ 店長の桜井裕美氏によれば、バンズはパンを愛するポーランド人の職人が監修しており、ほんのり甘く、弾力のある触感に仕上げられている。テイクアウトを意識し、時間が経ってもおいしく食べられるように設計されているという。

 要となるパティは、薄くスライスした肉を特製の調味液に漬け込むことで旨みを引き出しており、薄めのパティの表面をしっかり焼き上げ、2枚重ねにすることで食べごたえがあるボリューム感を実現している。

 新鮮なレタスやトマトといったイメージが強いモスバーガーとは対照的に、バーガー本体には野菜は使用されておらず、10種類の野菜や果物が入った「グリーンスムージー」を“片手で飲めるサラダ”として提供することで、全体のバランスを取る形だ。

 桜井氏のイチオシは「#Burger03〈クワトロチーズ〉」に「はちみつ」をトッピングし、味変しながら食べることとのこと。

 イートインのみとなるが、「BROOKLYN LAGER」「SPRING VALLEY シルクエール〈白〉」の2種類のビールもキリンのTap Marché(タップ・マルシェ)を使って提供される。

 注文については、非接触オーダーをテーマに、店頭に2台のセルフレジが設置されているほか、LINEミニアプリによるモバイルオーダーに対応する。12月中旬にはUber Eatsなどのプラットフォームを活用したデリバリーサービスにも対応する予定。

 マーケティング本部 デジタルマーケティング部 マーチャンダイジンググループ チーフリーダーの三宅香菜子氏によれば、地下1階のイートインスペースを利用し、定期的にライフスタイルを提案するイベントも開催される。

 11月29日から1週間、フレグランスデザイナーの瀬間春菜氏が同店をイメージした香りをデザインし、香り空間の演出を行なう。12月には同氏のトークイベントも実施される予定。

 材料調達やメニュー開発などにおいて最初はチーズバーガーの専門店としているが、上席執行役員 マーケティング本部長の安藤芳徳氏は「第2弾、第3弾となる店舗では、全く別のものを販売しているかもしれない」と話しており、“小躍り”というコンセプトを軸にさまざまなジャンルにチャレンジしていく意向を示している。

 所在地は東京都港区南麻布5-16-10。営業時間は10時~22時(日祝は21時30分まで)。座席数は1階が4席、地下1階が16席。

(左から)経営企画本部 経営企画部 事業企画グループ シニアリーダーの伊多波知子氏、ストア事業本部 ストア事業開発部 ストアクリエーショングループ 店長の桜井裕美氏、マーケティング本部 デジタルマーケティング部 マーチャンダイジンググループ チーフリーダーの三宅香菜子氏