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キリン、規格外の熊本県産「なごりいちご」を使った「氷結」「午後の紅茶」を発売。「浜なし」の氷結は通年販売へ

「モッタイナイ!を、おいしい!に。」

2026年3月24日/31日 発売
左からキリンビール株式会社 マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 佐藤良子氏、同 氷結ブランド担当 後庵友理奈氏、浜なし えのき園 園主 鮫島慎治氏、坂本いちご農園 二代目 坂本長弥氏、キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部 午後の紅茶ブランド担当 加藤華氏

 キリンビールは果実のフードロス削減・農家支援につながる「キリン 氷結mottainai」シリーズから、「キリン 氷結mottainai なごりいちご」を期間限定で販売することを発表した。

 また、2024年、2025年と期間限定販売してきた「キリン 氷結mottainai 浜なし」を通年販売するほか、「mottainai なごりいちご」と同じ取り組みの一環として、キリンビバレッジから「キリン 午後の紅茶 mottainai なごりいちごティー」が期間限定で販売される。

キリン 氷結mottainai 浜なし

発売日: 2026年3月24日(通年販売)
容量: 350mL缶
アルコール度数: 5%

キリン 氷結mottainai 浜なし

「氷結」は果実農家に支えられて成長してきたブランドでもあり、後庵友理奈氏は「キリングループが掲げるCSV(Creating Shared Value:消費者や社会と共有できる価値の創造)の考え方のもと、何か恩返しはできないかと模索するなかで出会ったのが、規格や見た目の理由で廃棄されてしまう『もったいない果実』のフードロスという課題」であり、それが「氷結mottainai」シリーズ/「モッタイナイ!を、おいしい!に。」プロジェクト立ち上げの背景だと説明する。

 規格外果実を引き受けておいしい「氷結」に変え、その売り上げの一部を農家に寄付金として還元。果実のフードロスを削減し、農家の力になり、さらに「規格外果実が当たり前に選ばれる社会」を作っていくことが目標だ。

 プロジェクトにおいて困難だったのは、市場に出回らず生産現場で廃棄されてしまう「もったいない果実」の実態を把握することだった。「果汁メーカーとともにJAや個々の農家を直接訪問し、地道な果実探しからスタートしました。横浜のJAが『これは浜なしのためになる』と本格的に果実を探してくれたことが、実現への大きな転換点となった」という。

フードロスを削減し、バリューを還元していく「氷結mottainai」
「モッタイナイ!を、おいしい!に。」プロジェクトの成果

「浜なし えのき園」の鮫島慎治氏は、「最初はキリンビールが横浜の浜なしに着目してくれたことに非常に驚き、メジャーな氷結ブランドになると聞いて本当にびっくりしました」「キリンの担当者が何度も農園に足を運び、収穫の様子を見たり私たちの話を聞いてくれたことで、本気なんだと実感しました」と最初の出会いを振り返る。

 後庵氏は「浜なしの味や規格外になる理由を正しく理解しなければ、商品開発はできないと考えました。必ず農園を訪問し、現場のリアルな声を学ぶことをブランドの約束にしています」と説明。

 本プロジェクトでは「ほかに行き場のない果実を救う」ことを約束している。鮫島氏によれば、浜なしは、温暖化の影響で味はよいものの商品価値のない「みつ症」の果実が発生するという。「愛情込めて育てたものを廃棄するのは心が痛みますが、加工するにも費用がかかり、自分たちの力だけでは難しいのが現状です」と生産者の悩みを語った。

 中味開発を担当する佐藤良子氏は、「浜なしの特徴である完熟した甘さと、氷結らしいすっきりとした味わいのバランスをとることに非常に苦労しました。約100回の試作を重ね、氷結らしい味わいのなかに、浜なしの爽やかな香りとシャリッとしたジューシーさを感じられる仕上がりになりました」と味わいの設計に自信を見せ、試飲した鮫島氏も「これまで飲んだ和梨サワーで一番美味しい。浜なし特有の完熟の味の再現力が想像をはるかに超えていました」と太鼓判を押す。

 なお「mottainai 浜なし」の通年販売での目標は、「浜なし」のフードロス削減が約44トン、販売数量は約100万ケース(350mL換算)、浜なし農家への寄付金は約500万円となっている(寄付金は苗木の購入などに充てられる)。

3月24日から通年販売になる「キリン 氷結mottainai 浜なし」

キリン 氷結mottainai なごりいちご

発売日: 2026年3月31日(数量限定販売)
容量: 350mL缶、500mL缶
アルコール度数: 4%

キリン 氷結mottainai なごりいちご

 そして「氷結mottainai」シリーズの新しい期間限定商品として、熊本県産の「なごりいちご」を使った「氷結mottainai なごりいちご」が登場する。

 なごりいちごは、収穫期終盤に気温の上昇で成長が早まり、収穫しきれずに残ってしまったいちごのこと。「坂本いちご農園」の坂本長弥氏は、「熟した甘みと春らしい酸味のバランス、そしてみずみずしい果汁感が特徴です。収穫しきれずに廃棄していたいちごが、全国の皆さんに味わっていただけるなんて夢のようです」と喜びを語った。

キリン 午後の紅茶 mottainai なごりいちごティー

発売日: 2026年3月31日(数量限定販売)
容量: 400mLペットボトル
価格: 210円前後(税別)

キリン 午後の紅茶 mottainai なごりいちごティー

 さらにキリンビバレッジからは、同じなごりいちごを活用した「キリン 午後の紅茶 mottainai なごりいちごティー」が発売となる。

 担当の加藤華氏は、「プロジェクトの思いに強く共感し、幅広いお客さまにもったいない果実を身近に感じていただきたいと考えました。商品の発売だけでなく、寄付金を活用した生産者とお客さまをつなぐ取り組みにも注力していきます」と語っていた。

 こちらはキリンのブランドの垣根を越えた取り組みとなり、熊本県産「なごりいちご」約10トン分のフードロス削減を目指している。