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マクドナルド「都心型価格」の差額は最大“40円程度”。担当者に聞いてみた

2023年6月19日 発表

2023年7月19日 適用

通常と都心型価格の差は40円程度(価格は一例)

 日本マクドナルドは価格帯区分の再編を行ない、都心部に立地する184店舗にこれまでの価格とは異なる新価格帯区分を適用すると発表した。

 これにより4つの価格帯区分となるが、「都心店」「準都心店」と通常価格でどれだけ価格が違うのか、同社担当者に聞いてみた。

 それによると、すべての商品が価格帯区分によって異なるのではなく、レギュラー商品のハンバーガーやチーズバーガー、エグチ(エッグチーズバーガー)、チキチー(チキンチーズバーガー)については、どの区分でも同一価格という。

 一方、「てりやきマックバーガー」や「ダブルチーズバーガー」の単品価格では、通常店と都心店で40円程度の違いがある。

マクドナルド「都心型価格」一例

てりやきマックバーガー

価格: [通常]370円、[準都心店]380円、[都心店]410円

ダブルチーズバーガー

価格: [通常]400円、[準都心店]420円、[都心店]440円

ポテトM

価格: [通常]330円、[準都心店]340円、[都心店]370円
※ポテトSは、どの価格帯区分でも同一価格

夜マック

 倍バーガー商品は、ビーフパティ1枚追加で+100円、2枚追加で+200円と、単品価格との金額の差は変わらず。また、食べくらべポテナゲ(大/特大)も、どの価格帯でも同一価格となる。

 さらに、クーポンについてもこれまでと同様、配信された金額で提供される。マックデリバリーにおいても店舗を選択すると、価格帯区分に応じた価格が表示される。Webサイトなどの価格表記は引き続き「最安価格~」となる。

4つの価格帯区分で提供

 マクドナルドでは空港や駅、遊園地、SAといった特殊な立地や都心部の一部の計約40店舗で、賃料、人件費などの店舗運営コストを勘案して、他店舗と異なる価格設定をしてきた。

 これまでは通常店舗のほか、約30店舗ほどあった都心店、特殊立地店の3つの価格帯で運営していたが、価格帯区分の再編により、新たな区分「準都心店」が加わった。

 特殊立地店は今回、店舗増減はなし。準都心店は新たに121店舗が適用、都心店は94店舗に拡大。なお、今後の都市型価格の拡大については「現時点で決まているものはない」とのこと。

 今回の価格帯区分の再編は、単なる値上げではなく、店舗運営コストの上昇を背景に、賃料、人件費などの負担が特に大きい東名阪エリアの一部の店舗で都心型価格が適用となった。区分は市区町村といった分け方ではなく、店舗運営コストを精査し、個店別に設定されているとのことだ。

マクドナルド「都心型価格」適用店舗
7月19日から宅配サービス「マックデリバリー」も価格改定