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丸亀製麺「釜揚げうどん」が“170円”から。2月1日限定

毎月1日は「釜揚げうどんの日」

2024年2月1日 実施

丸亀製麺「釜揚げうどんの日」は「釜揚げうどん」半額

 丸亀製麺は毎月1日を「釜揚げうどんの日」としており、2月1日は「釜揚げうどん」を通常より半額の170円からという価格で提供する(テイクアウト不可)。

 丸亀製麺の「釜揚げうどん」は、小麦粉、塩、水のみからできており、すべて店舗で手作りしている。美味しさの決め手はうどんの茹で時間で、ふわふわ、もちもちの食感を最大限に楽しんでもらいたいという想いから、職人が注文ごとに麺の茹で加減を確認し、一番美味しく食べられるタイミングで、釜からすくいあげて提供している。

 さらにぶっかけだしは作り置きをせず、北海道産の真昆布や複数の削り節を使用して、店内でひく白だしをベースに特製のかえしを加えている。香り高く、少し濃いめのぶっかけだしは、うどんによく絡み、うどんの美味しさをより引き立てる。

 また創業当時から専用の木桶で提供しており、讃岐の風情を感じながら食べられる。長く使い続けるために、劣化した桶は兵庫県加古川市の「丸亀製麺 桶工房」で専門の職人たちが一つずつ丁寧に修理して、磨き上げているという。

丸亀製麺「釜揚げうどん」のこだわり

全国840店舗で店内製麺を支える「麺職人制度」

 全国840店舗(2023年12月末時点)の規模のチェーン店で店内製麺を実現しているのは、丸亀製麺だけという。これを支えるのが、職人を育てる「麺職人制度」だ。

 麺職人は襟元が紺色の制服を着用しており、その日の気温や気候などによっても味わいや食感に変化が生まれる麺作りの特性を深く理解し、「最高の一杯」を届けるため、日々腕を振るっている。

麺職人は襟元が紺色の制服を着用

 そんな麺職人は、丸亀製麺で働く全従業員数約2万6000人のうち、1501名。さらに知識や技術力、経験によって1つ星から4つ星の4つの分類の分かれており、2023年12月末時点では、1つ星麺職人が1496名、2つ星麺職人が5名となっている(3つ星、4つ星麺職人は該当者0名)。

全国840店舗で店内製麺を支える「麺職人制度」

日本にたった5人しかいない“2つ星麺職人”

 2つ星麺職人は、1つ星麺職人よりも麺作りに対してより深い知識や高い技術を持っており、試験でもさらに難易度が高くなるという。

 受験資格を得るために、自分以外の新たな1つ星麺職人を育成するなど、より厳しい複数の条件をクリアした麺職人のみが選抜される。そして高度なうどんの知識を講習会で学び、そこでインプットした内容を自分の店舗に持ち帰り、約2か月かけて習得した知識と技術を磨き込み、試験に挑む。

2つ星麺職に試験の受験資格を得るのも厳しい

 試験内容は「手作りうどん試験」と「テイスティング試験」の大きく2つがあり、試験当日に発表される課題に沿ったうどんをその場で作り、完成後には試験官へのプレゼンテーションを行なう。その日の気温などによって、材料の割合や温度、手作業か機械かなどすべて自由に決めてうどんを作る。

 テイスティング試験では、数種類の基準外の分量や手順で作成した生地と麺を受験者はそれがどの麺なのか知らない状態で生地を触ったり、麺を実食し、なぜ基準外であるかを察知して原因を考察するとともに、どのような基準外の麺に該当するかを回答する。

2つ星麺職にの試験は大きく2つ

 1月にメディア向けに行なわれた「丸亀製麺 冬の特別体験会」では、記者もテイスティング試験(クイズ)に挑戦したが、見事に外した。会場内では1名しか正解者がおらず、素人相手でも難易度の高さがうかがえる。

うどん生地と麺を3パターン用意して、丸亀製麺が基準とするものを当てるクイズ

 うどん生地を伸ばしたり、指で押してみたり、香りをかいでみたり、いじくりまわすが、そもそもうどんを生地から手作りしたことがないので分からない。麺で判断しようと食べ比べてみても、全部普通に美味しくて分からない。もはや好みの域では? と感じる記者であったが、実は違うらしい。

うどん生地が固かったり、柔らかかったり、微妙に香りが違うのは辛うじて分かる

 丸亀製麺の店内製麺は、翌日提供するうどんを前日に作成して、熟成時間はその日の気候などで微調整しているという。

 今回のクイズでは、麺を鍛えて寝かせていないもの、寝かせる時間が少なめなもの、基準どおりに寝かせたものの3パターンを用意して、さらに基準に近づけるために各パターンの茹で時間を調整したとのこと。そりゃ、分からんわ(心の中の声)。

丸亀製麺 野田店 2つ星麺職人 鈴木三華子さん

 日本にたった5名しかいない合格率10%以下の難関試験を突破した、丸亀製麺 野田店 2つ星麺職の鈴木三華子さんは、「今年で丸亀製麺に入社して13年目となります。麺の担当をするポジションに移ったことがきっかけで、もっと美味しい麺作りを追求したい、麺のことを知りたいと思うようになり、2018年に1つ星麺職人の試験を受けて合格しました。麺に関われば関わるほど、もっと知りたい、もっと美味しいうどんを作りたいとなり、2つ星麺職人を取ろうと思いました」と語る。

 講習会や試験では、知識や技術だけではなく、手抜き、妥協がないように毎日美味しいうどん作りをする“想い”を一番重視しているとのことで、鈴木氏も麺への情熱を語った。

「ただ麺職人として“これくらいでいいか……”などの妥協は絶対にせず、すべての工程で徹底して最高のうどんを目指します。私が考える理想のうどんは、見た目も美しい、つるつるしっとりしたうどんです」と述べた。

これからの目標は丸亀製麺を世界一の飲食店にすること、そのためにたくさんの麺職人を育てていくことと語る鈴木さん

丸亀製麺「釜揚げうどん」

価格: [並]340円、[大]500円、[得]660円 ※テイクアウト不可

 丸亀製麺は季節に応じてさまざまな期間限定商品を販売しているが、たまにはシンプルな素材だからこそ、美味しさをより感じられる「釜揚げうどん」を食べてみては。

「釜揚げうどん」が半額となる「釜揚げうどんの日」は、毎月1日に実施している。

丸亀製麺の原点「釜揚げうどん」
香り高く少し濃いめのぶっかけだしがうどんによく絡む