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サントリー「伊右衛門」リニューアル。堺雅人さんが「濃い、甘い、おいしい」を連呼
「一度飲めば違いがわかる、本当においしいお茶」
2024年2月29日 17:10
- 2024年3月12日 発売
サントリー食品インターナショナルは、緑茶「伊右衛門」の味わいとパッケージデザインをリニューアルして、3月12日に発売する。
「伊右衛門」は今年で発売20周年を迎える。創業200年以上の歴史を持つ京都の老舗茶舗「福寿園」の茶匠が厳選した茶葉を使用した本格緑茶で、今回、史上最高レベルの“濃さ”を実現。
また、“濃く”新しくなった「伊右衛門」のCMもリニューアルして、堺雅人さんと古川琴音さんを起用した新TVCMを3月9日から放映する。
CMのストーリーをとおして、味わいが濃くなった「伊右衛門」をたくさんの人に試してほしいというメッセージを表現した。
発売に先がけて都内で開かれた「伊右衛門 戦略&新CM発表会」に堺雅人さんと古川琴音さんが登壇。CM撮影中のエピソードや、新しくなった「伊右衛門」を飲み比べた。
堺さんは、撮影中には「伊右衛門」を試飲させてもらえず、「その時が来ますから」と待たされてきたという。
発表会のなかの「利き伊右衛門」チャレンジで、新旧商品を飲み比べして、「濃い」「甘い」「おいしい」を連呼した。また、堺さんは「“なんでもいいからお茶”をやめたい」と述べ、「こんなにおいしいお茶なのだから、お茶を飲むときは、お茶を飲もうと思ってお茶を飲みたい」と語った。
堺さんは、新CMに起用されたことについて「本木雅弘さんや宮沢りえさんなどが今までに作ってきた世界観に皆さんと一緒に入っていき、味わっていくシリーズとして、21年目からまた積み重ねていければ」とコメントした。
記者も2004年発売時、現行品、新・伊右衛門を飲み比べたが、液色・香り・味わい含めて明らかに異なり、新・伊右衛門が一番おいしいと感じた。
“濃い”と聞くと、苦みも強くなると思ったのだが、単に濃いのではなく、旨味が強く、後味は心地よい余韻が続く。グビグビと飲むよりも、味わって飲みたいお茶と感じた。
発表会に登壇した、サントリー食品インターナショナル ブランド開発事業部 部長の多田誠司氏は冒頭、2023年を振り返った。
飲料総市場では過去最高の前年比102%を達成したが、特茶やほうじ茶などを除く緑茶の「伊右衛門」は、2020年のリニューアルで回復したものの、この2年は低迷し、2023年の販売数量は発売以来、過去最低となったと説明した。
清涼飲料のなかで、最も大きいカテゴリーである日本茶系飲料で「負けるわけにはいかない」と多田氏は力を込めて述べ、2024年のブランド戦略を明らかにした。
すっきりゴクゴク飲める緑茶のニーズが高まる
日本において、気温の上昇や亜熱帯化していることで緑茶カテゴリーのニーズは、水分補給や止渇ニーズが増え、すっきりとゴクゴク飲める嗜好となっているという。
各社、すっきり系の緑茶へ同質化していることに加えて、水や麦茶への流出も加速し「喉を潤すためのペットボトル茶のひとつとして緑茶の価値が希薄化している」と多田氏は述べた。
そして、伊右衛門の原点である「最もおいしい緑茶を提供し、うるおい豊かな生活文化を創造する」に立ち返り、京都福寿園 伊右衛門にしか実現できない、「厳選された一番茶にあるような豊かな旨み・濃さ」の味わいを目指して、嗜好飲料としての緑茶本来の味わいを実現した。
一度飲めば違いがわかる、本当においしいお茶
サントリー食品インターナショナル 商品開発部の伊藤康友氏は、中味のこだわりについて、伊右衛門本体史上最高レベルの濃さで「旨み抹茶3倍」「茶葉量1.5倍」「カテキン2倍」を配合し、「旨濃い」中味にしたと説明。