鳥羽周作氏のレストランHotel'sがNFT導入、NFTホルダーに限定メニュー提供

NFTを取得できるNFCカードとNFTホルダー限定の「特製チーズバーガー」

　NFT（Non-Fungible Token）を使ったマーケットプレイス「HABET」を運営するNUNWは、鳥羽周作氏が手掛けるレストランHotel'sで「来店記念NFT」の発行をスタートした。

　HABETは、デジタルトレーディングカードをNFTとして購入したり売買したりできるマーケットプレイス。Hotel'sの来店客向けに発行されるNFTは店内に設置されたNFCカードにスマートフォンをかざすことで獲得できる。

　取得したNFTを提示することで限定メニューのオーダーが可能となり、その第1弾として、同店のディナーコースの中で人気が高い神戸牛のスライダーにチーズを加えた「特製チーズバーガー」が提供される。

来店記念NFT

その時に食べたメニューの写真をトレーディングカードのような形で取得できる

　NUNW 代表取締役社長のレネ・パウレズィヒ氏によれば、今回発行されるNFTは他人に譲渡できないタイプのもので、来店の記録をライフログ的に残しておくことが最初の用途となる。

　今後の展望について、ミシュランガイド東京において4年連続で一つ星を獲得しているレストラン「sio」のオーナーシェフでもある鳥羽氏は、「NFTをプラットフォームとして新しい体験価値を提供できる」とした上で、NFTホルダー限定のイベントを開催したり、物販を行なったり、さまざまな可能性をNUNWとともに探っていきたいと語る。

鳥羽周作氏（左）とレネ・パウレズィヒ氏（右）

　同氏は、「最終的にはレシピをNFT化し、ほかのお店がそのメニューにアレンジを加えて利用できるようにしたい。最近は地域創生にも関わることが多く、地域通貨やクーポンなどで地域を活性化しようという取り組みがあるが、そこにNFTが活用できるのではないか」と述べ、レストラン以外での応用の可能性に期待していた。

　なお、今回NFTホルダー向けに特別に提供する「特製チーズバーガー」については、潰して食べるのがオススメとのこと。やや小ぶりの同メニューを実際に食べてみると、サクサクと軽い食感のバンズが印象的で、ジューシーな肉とのバランスが絶妙だった。

2月9日に開催された体験会では「特製チーズバーガー」が振る舞われた

　Hotel'sの所在地は東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま2階。営業時間は9時～14時30分、17時～22時30分。