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ファミマの冷し中華で定番 vs. 新風のバトル勃発

夏の到来を前に冷し麺を“全麺一新”

 ファミリーマートは、“全麺一新”のキャッチフレーズの下、本格的な夏の到来を前に冷し麺の麺をリニューアルし、5月16日から断続的に新商品を発売する。

 商品本部の西村裕美子氏によれば、冷し麺の販売指数は気温とともに伸長する傾向があり、気温が上昇しはじめる2月頃、花見シーズンの3月頃、半袖を着はじめる5月頃の3段階で売れ行きが伸びていく。なかでも夏日が出現しはじめるゴールデンウィーク明けが最も伸長する時期であることから、同社では毎年この時期にリニューアルを実施しているという。

 5月16日に登場するのは、「爽やかな酸味のスープ 冷し中華」と「麺屋こころ監修 冷し台湾風まぜそば」の2商品。価格はいずれも598円。

 12日に開催された説明会では、商品本部の木内智朗氏が「爽やかな酸味のスープ 冷し中華」、麺屋こころ 代表取締役の石川琢磨氏が「麺屋こころ監修 冷し台湾風まぜそば」について、それぞれの商品の特徴を格闘技の記者会見のような演出で説明した。

商品本部の木内智朗氏(左)と麺屋こころ 代表取締役の石川琢磨氏

 木内氏は「爽やかな酸味のスープ 冷し中華」が“ド定番”を目指して開発された商品であるとした上で、特徴の異なる2種類の北海道産小麦を使用した三層麺とし、麺の中心部の噛みごたえを強化するとともに、小麦の風味をしっかりと味わえるように改良したことを説明。スープについては、5種類のお酢をブレンドし、酸味が持続するように工夫しているほか、レモン果汁を加えることで爽やかさとキレのよさを狙ったという。定番の具材に加え、大きく丸い肩ロースのチャーシューが2枚トッピングされており、食べごたえ満点だ。

爽やかな酸味のスープ 冷し中華

 対する「麺屋こころ監修 冷し台湾風まぜそば」は、麺屋こころとのコラボ第5弾となる商品で、“新風”としての活躍が期待される。こちらも麺は同じものが使用されているが、前者と比べてやや太めのものにすることで全体のバランスを整えているという。牛脂ミンチ、にんにくで炒めた肉そぼろ炒めに青ネギや刻みにんにくなどの具材をトッピング。鰹節とさば節を使った魚粉を使用したスープには、隠し味として卵黄を加えることで深い味わいを実現しているという。石川氏は「男性はもちろん、女性にも味わっていただきたい。夏バテの方はこれを食べて元気になってほしい」としている。

麺屋こころ監修 冷し台湾風まぜそば

 中華麺以外では、23日に「石臼挽きそば粉使用 ざるそば」(410円)、30日に「小麦の風味豊かな 冷したぬきうどん・冷しぶっかけうどん」(430円)も登場する。

 西村氏は、「石臼挽きそば粉使用 ざるそば」では、適度に粗さが異なるそば粉が混ざる“石臼挽き”を新たに採用し、専門店に近い香りや歯切れを目指したことを紹介。つゆについても、老舗で使われる“かえし”を新たに採用し、塩カドのないまろやかな味わいにしているという。

 また、九州とそれ以外の地域で異なるつゆを使用。九州ではさば節、宗田かつお節、かつお節、かつお本枯節、焼あご、九州以外ではかつお荒節、かつお本枯節でつゆを作っている。

石臼挽きそば粉使用 ざるそば

 うどんについては、北海道、関東、沖縄では「冷したぬきうどん」、それ以外の地域では「冷しぶっかけうどん」の名称で販売される。麺は、北海道産小麦を使いながら、でんぷん質を多く含むタイプの小麦粉を配合することで、副原料のでんぷんの配合割合を減らし、うどんらしい小麦の風味を追求したという。

 こちらも地域によってつゆのブレンドを変更しており、北海道、東北、関東、中部、沖縄ではかつお節、煮干、うるめ、さば節、真昆布、関西ではかつお節、うるめ、真昆布、中四国ではかつお節、煮干、うるめ、さば節、真昆布、九州ではかつお節、煮干、さば節、うるめ、焼あご、真昆布を使用。各地域で求められる味わいに対応している。

小麦の風味豊かな 冷したぬきうどん・冷しぶっかけうどん