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回転寿司みさき、自慢の赤シャリをリニューアル

2023年10月2日~

新しくなった回転寿司みさきの赤シャリ(右)。左は京樽で使用している白シャリ

 回転寿司みさき(京樽)は10月2日、赤シャリのリニューアルを発表した。2日に開催された発表会では、代表取締役社長の堀江陽氏が今回の施策の背景を説明した。

 2021年11月にブランドを「海鮮三崎港」から「回転寿司みさき」にリブランディングした同社だが、毎月の販促キャンペーンや週替りでお得な商品を提供する“週得祭”を実施するなどして利用者を呼び込む施策を展開してきた。

 そうした中で、昨年12月に高級寿司店の代名詞ともなっている赤シャリのキャンペーンを実施したところ、利用客から好評で、さらに寿司を握る職人からも「握りやすい」という声があったことから、今年3月に全店導入。5月には赤シャリにあうネタとしてピンク岩塩を使用した「塩鉄火」を販売するなど、赤シャリの価値を高める施策も実施した。

代表取締役社長の堀江陽氏

 同店では、2年以上熟成させた酒粕を使った赤酢をあわせた赤シャリを用いているが、より本格的な味わいを目指し、改めて赤酢の割合を増量する改良を実施することにした。堀江氏によれば、原料となる赤酢の熟成に時間がかかったことから、このタイミングでのリニューアルになったという。

酒粕の熟成による色の違い

 また、おいしさを引き出すシャリの温度にもこだわり、人肌での提供も徹底。赤シャリ自体は船橋のセントラルキッチンから各店舗に配送されるが、店舗内で蒸し器を使って人肌に温める形に変更。これにより、口の中でのほどけがよく、魚の脂がとけやすくなり、おいしさが引き出されるとしている。

 堀江氏は、赤シャリとあわせて食べてほしいネタとして、アイルランド産の天然本まぐろを使用した“絶品本まぐろ”を挙げる。同氏は、「スシローでも年に1~2回しか提供できない希少なもの。脂ののったいい魚を探そうとすると大変な仕事になる。みさきの赤シャリに一番あうネタとして使いたい。いつ来てもこのまぐろが食べられるという建付けを作った」と語る。

 こうした同氏の思いもあり、赤シャリのリニューアルにあわせ、「本まぐろ三貫盛」が10月2日~8日の期間限定で700円(通常は760円)で提供される。同メニューでは、本まぐろの赤身、中とろ、大とろが1皿で味わえる。

本まぐろ三貫盛