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「ボジョレー ヌーヴォー」飲んでみた。ジョルジュ デュブッフ氏の孫が解禁イベント登場「今年のデキにとても満足している」

2023年11月16日 発売

「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023」などフランス産新酒ワインが発売に

 サントリーは「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023」などフランス産新酒ワイン5種を発売。解禁日時に合わせたイベントも東京・渋谷で開かれた。

 2023年の「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023(750mL)」は昨年に比べて「店頭価格が1割~2割程度安くなる」と想定されており、その味は「まるで摘みたての赤い果実をそのまま口にほおばったような味わい」だという。

 ボジョレーワインの名を世界に広めたジョルジュ デュブッフ氏の孫であり、ジョルジュ デュブッフ社の取締役であるアドリアン デュブッフ ラコンブ氏もイベントに参加して今年の新酒について語ったので、本稿でレポートする。

イベントではボジョレー ヌーヴォー解禁の0時に合わせて盛大にお祝い
右からサントリー株式会社 取締役常務執行役員 ワインカンパニー社長 吉雄敬子氏、ジョルジュ デュブッフ社 取締役 アドリアン デュブッフ ラコンブ氏、料理家 和田明日香氏

サントリー「ジョルジュ デュブッフ」フランス産新酒ワイン

ラインアップ:
・「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023」
・「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー 2023」
・「ジョルジュ デュブッフ オレンジ ヌーヴォー 2023※」
・「ジョルジュ デュブッフ ロゼ ヌーヴォー 2023 ルーゼ」
・「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー セレクション プリュス 2023」
※「ボジョレー ヌーヴォー」はフランスのボジョレー地区でその年に収穫されたぶどうを醸造してつくった新酒のこと。「オレンジ ヌーヴォー」はボジョレー地区のぶどうを使っていないため「ボジョレー ヌーヴォー」とは呼ばないが、今年収穫されたぶどうを使った「新酒」になる
Webサイト: サントリー「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023」

左からジョルジュ デュブッフ「ボジョレー ヌーヴォー 2023」「ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー 2023」「オレンジ ヌーヴォー 2023」「ロゼ ヌーヴォー 2023 ルーゼ」「ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー セレクション プリュス 2023」

「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023」

色/タイプ: 赤/ライトボディ
容量: 750mL、375mL
予想される価格帯: 3000円台前半(750mL)、1000円台後半(375mL)

 ジョルジュ デュブッフ社が手掛けるボジョレー ヌーヴォーの象徴的存在として、創業者ジョルジュ デュブッフ氏のブレンドをもとにつくられた商品。中味は、果実や花の香りがあふれ、軽やかでフルーティな味わい。

「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー 2023」

色/タイプ: 赤/ライトボディ
容量: 750mL、375mL
予想される価格帯: 3000円台後半(750mL)、2000円台前半(375mL)

 ボジョレー・ヴィラージュ地区(ボジョレー地区北部に位置する38の村からなる)の畑から収穫されたぶどうだけを厳選した「ワンランク上のボジョレー ヌーヴォー」で、より凝縮した果実感や花束のような香りと濃密で滑らかな味わいが特徴。

「ジョルジュ デュブッフ オレンジ ヌーヴォー 2023」

色/タイプ: その他/辛口
容量: 750mL、375mL
予想される価格帯: 3000円台後半(750mL)、1000円台後半(375mL)

 白ぶどうの果皮や種を果汁とともに発酵してつくられたオレンジワイン。今年収穫の白ぶどうを使用して色鮮やかに仕上げたオレンジ ヌーヴォーは、フレッシュなさわやかさのなかに、ジューシーなオレンジや白桃を思わせる風味が感じられる味わいが特徴。

「ジョルジュ デュブッフ ロゼ ヌーヴォー 2023 ルーゼ」(日本限定商品)

色/タイプ: ロゼ/辛口
容量: 375mL
予想される価格帯: 1000円台後半

 フランス語の造語で「ロゼと赤の間」を意味する「ルーゼ」に位置付けられた1本。セニエ法と呼ばれる製法を新たに採用し、ぶどうの果皮をワイン果汁に漬けて短時間醸造するひと手間を加えることで、赤いベリーなどの豊かな果実味が詰まったふくらみのある味わい、ほどよい渋さとコクが感じられる辛口のロゼワインを目指した。

「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー セレクション プリュス 2023」

色/タイプ: 赤/ミディアムボディ
容量: 750mL
予想される価格帯: 5000円台前半

 ボジョレー地区全体で3000軒ある生産者から、ジョルジュ デュブッフ社がその年最良と認めた「トップキュベ」のみを厳選。収穫したばかりのぶどうが持つ本来の果実感がよりそのまま感じられるように、冷却ろ過をあえて行なわないノンチルフィルタード製法を採用し、凝縮感があり深みのある味わいにブレンドした。

いちごやラズベリーの摘み立ての果実を口いっぱいに含んだようなフレッシュな味わい

「今年のデキにとても満足している」と語るアドリアン デュブッフ ラコンブ氏

 ボジョレーワインを「ボジョレー ヌーヴォー」という新酒として楽しむことを世界に広めたジョルジュ デュブッフ氏を祖父にもち、インターンとして日本で働いた経験もあるというアドリアン デュブッフ ラコンブ氏が、今年の作柄や味わいについて解説した。

 まず「今年のデキにとても満足しており、皆さんに召し上がっていただけることを楽しみにしている」と話し始めたラコンブ氏。「いちごやラズベリーの摘み立ての果実を口いっぱいに含んだようなフレッシュな味わい」だと表現した今年のヌーヴォーができあがるまでを振り返った。

 ボジョレー ヌーヴォーに使われる品種は「ガメ(ガメイ)」。ぶどうは6月に開花するが、今年は「本当に暑かった」といい花も大きく育っていった。7月になると実が膨らみはじめ、緑色から紫色へと徐々に変化していくのが毎年の楽しみだと語る。

 9月に収穫を迎えるが、暑い日が続いていたものの収穫前には5日間ほど雨が降ったことで、ぶどうに程よく水分が入り、酸味と糖度のバランスが非常によくとれた状態のぶどうを収穫できたという。さらに今年は昨年よりも収穫量も増えている。

 同社では100%手摘みで収穫しているとのこと。ちなみに現地では、祖父の時代に使われていたトラックが今も現役で収穫時期には活躍しているそう。そして収穫されたあとは選果(良質なぶどうだけを選定)を経て醸造となる。ちなみにセラーマスターのデゥニ氏も祖父の時代からの重要な人物だと紹介された。

このワインに使われるぶどうは100%手摘み
同社のワインづくりにとって重要なメンバー
「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー 2023」は金賞を受賞

 あらためてラコンブ氏は、今年のボジョレー ヌーヴォーは「Bonbon rouge(ボンボンルージュ)なワイン」と表現。ボンボンルージュはフランス語で「赤いキャンディ」という意味で、ワインは光に当てると宝石のように光り輝くルビー色。まるで摘み立ての赤い果実をそのまま口にほおばったようなフレッシュな味わいが特徴で、いちごやラズベリーを思わせる赤い果実の甘い香りやみずみずしさが、口の中で弾けるように広がると説明した。

 記者も「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2023」を試飲したが、新酒らしい軽やかさとみじみずしさが第一印象である一方、果実だけで作った高級なジャムを食べたあとのようなギュッとした果実感が残るのが印象的だった。

イベント参加者にラコンブ氏らがワインをサーブ

コロナ5類移行後初のボジョレー ヌーヴォー解禁

市場やプロモーションについて説明する吉雄社長

 サントリー ワインカンパニーの吉雄社長は今年のボジョレー ヌーヴォー市場などについて説明。なんといってもコロナの“5類移行後初のボジョレー ヌーヴォー解禁”であることが大きく、コロナ禍でなかなか人と会えなかったり、仕事がリモートとなり対面でのコミュニケーションが減ったりしているなか、4年ぶりに「久しぶりに人と集まる」シーンで幅広い人に楽しまれる傾向が予想されるという。

 サントリーとジョルジュ デュブッフ社は1996年から提携しており、「ヌーヴォー(新酒)」の解禁を楽しむという生活文化を日本で広めてきた。ボジョレー ヌーヴォーを含めたフランス産新酒ワインの国内市場において「ジョルジュ デュブッフ ヌーヴォー」はナンバーワンのブランドになっているという。そしてサントリーが扱うボジョレー ヌーヴォーの数量ベースの輸入状況は、対前年164%と大きく上回る数を見込んでいる。

 そしてボジョレー ヌーヴォー解禁後は特設サイトやSNSなどでの情報発信を行ない、料理家・和田明日香氏とのコラボレーションで実現した新プロモーション「ボジョ飯」を訴求していくと紹介した。

ただ解禁を祝うためだけじゃない「ボジョ飯」

「ボジョ飯」の「秋の香りの豚大根」を担当した料理家の和田明日香氏

 平野レミ氏が義理の母である料理家の和田明日香氏が、「ボジョ飯」で「秋の香りの豚大根」のレシピを担当した。ボジョレー ヌーヴォー解禁をただ解禁を祝うために集うイベントで終わらせずに、旬の食材でできたフードと旬のワインを掛け合わせることで、その時間や空間まで「自分ゴト」として楽しんでもらい、思わず周りの友人や家族にも教えたくなるリアルイベントにしたい。「ボジョ飯」にはそんな思いが込められている。

 和田氏はボジョレー ヌーヴォーには豚肉が合うという情報をもとに、特別すぎない料理で、でも「ボジョレー ヌーヴォー」とマリアージュすることで特別な食卓になる、そんな料理をと「秋の香りの豚大根」を考案したという。

イベントで披露された「ボジョ飯」
「ボジョ飯」その1は、和田明日香氏が担当した「秋の香りの豚大根」
「ボジョ飯」その2「サーモンのムニエル ほうれん草のオレンジクリームソース」
「ボジョ飯」その3「エビと香味野菜の生春巻き」