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サントリー生ビール、猛暑限定「夏生」を発売。希少ホップで“スムースなのど通り”

2026年5月11日 発表
「サントリー生ビール」と「サントリー生ビール〈夏生〉」

 サントリーは「サントリー生ビール〈夏生〉」を7月7日から数量限定で販売するのに先立ち、都内で説明会を開いた。「サントリー生ビール」ブランド初の限定品であり、希少品種のホップを一部使用、猛暑下でも「スムースなのど通り」を目指した夏季限定のビールとなる。

 説明会にはマーケティング本部 ビール・RTD部 永尾真紀氏と、ビール開発生産本部 ビール商品開発研究部 開発主幹 浅野翔氏が登壇。永尾氏が「サントリー生ビール」ブランドの戦略と「夏生」投入の背景について、浅野氏が中味の進化について試飲を交えて解説した。

サントリー生ビール〈夏生〉

発売日: 2026年7月7日
販売地域: 全国(数量限定)
容量: 350mL缶、500mL缶
アルコール度数: 5.5%
品目: ビール
販売計画: 年間10万ケース
※8月下旬ごろまで販売予定だが、なくなり次第終了

「サントリー生ビール」は1~4月で対前年115%、飲食店3万店突破

サントリー株式会社 マーケティング本部 ビール・RTD部 永尾真紀氏

 永尾氏はまず「サントリー生ビール」(通称「サン生」)の現状について説明。2023年4月の発売以降、1年目(2023年)は当初計画の約1.3倍となる399万ケース、2年目(2024年)は対前年157%の626万ケース、3年目(2025年)は対前年104%の651万ケース(2025年狭義ビール市場99%/同社推計)と着実に販売を伸ばしてきた。

 2025年12月下旬以降は「沁みわたるのどごし」をテーマに中味・パッケージを刷新。原料配合や仕込条件を見直すことで「グッとくる飲みごたえ」を進化させた。発売プロモーション実施月の2026年2月の販売実績はブランド計約66万ケース(対前年134%)、缶のみで約46万ケース(対前年146%)と大きく伸びており、2026年1~4月の販売数量は対前年115%と市場に対して大きく伸長。飲食店の取扱店舗数も先月、約3万店を突破したという。なお、4年目となる2026年は対前年108%の700万ケースを計画している。

2023年の新発売以来、毎年販売を伸ばしてきた「サントリー生ビール」。2025年12月のリニューアル以降も好調で、2026年1~4月で対前年115%。飲食店取扱店舗数も約3万店を突破した

「グッとくる飲みごたえがありながら、スッキリとしていて飲みやすい」「どんな食事にも合う」といった購入者からの声が多くあり、「これからの時代のスタンダードビールとして、受け入れていただいていると実感している」と永尾氏は語った。

 また、酒類CM初出演となる河合優実さんを新たにメッセンジャーに迎え、斉藤和義さんが歌う「上を向いて歩こう」をCMソングに採用した新CM「沁みわたる青」篇についても、「『サントリー生ビール』の爽やかで気持ちのよい世界観が伝わっていると手応えを感じている」と述べた。

猛暑下のニーズ調査から生まれた「猛暑限定」の生ビール

「サントリー生ビール」はやはり夏のイメージ

 今回の「夏生」投入の背景には、近年の気候変動による夏の気温上昇や猛暑日の増加がある。サントリーが実施したアンケート調査によると、週3回以上ビールを飲むビール好きの人でも、暑くなりすぎると「1杯目からビール以外を飲むことが増える」「1杯目はビールだが、2杯目以降はビール以外のお酒を飲むことが増える」と回答した人を合わせて約7割を占めることが分かった。

 なお、永尾氏は「ビール以外に流れる主な飲み物は缶チューハイなどのRTDや、ハイボールなどの炭酸割り。35℃以上の暑すぎる環境になると伸びてくる傾向がある」と説明している。

「猛暑下ではビールの苦味やコクが飲みにくさにつながる」として、ビール以外のお酒を選ぶことが増える人が約7割を占めるという調査結果。「暑い夏にこそおいしく感じる生ビールをお届けしたい」という思いから生まれたのが「猛暑限定」の「夏生」となる

 暑い日にビールの飲用が減る理由は、「ビールの苦みやコクが飲みにくさにつながっている」ことだと分析。猛暑にこそ飲みたくなる、スムースに喉を通るすっきり軽やかな後口の生ビールを目指したのが、今回の「夏生」となる。

希少ホップ採用でスムースなのど通り、青色缶と銀色缶を飲み比べ

サントリー株式会社 ビール開発生産本部 ビール商品開発研究部 開発主幹 浅野翔氏

 続いて浅野氏が、「夏生」の中味の特徴とこだわりについて、参加者が試飲しながら解説した。会場では青色の缶(通常の「サントリー生ビール」)と銀色の缶(「夏生」)の両方が用意され、飲み比べながら聞く形式となった。

 通常の「サントリー生ビール」は香ばしく爽快な香りとグッとくる飲み応えを感じつつ、後味のすっきりさが感じられる中味。一方の「夏生」は、ホップ由来の爽やかな香り立ちがありながら、穀物由来の味わいを感じ、喉ごしがスムースな中味としている。すっきりとした軽やかな後味で、猛暑日にぴったりの仕上がりという。実際に飲み比べてみると、「夏生」は柑橘系の香りがより立った印象で、一方でのどごしもよりスムースに感じられた。

「夏生」は希少品種のカリスタホップ・サファイアホップを一部使用、仕込条件を工夫することで爽やかな香り立ちと“スムースなのど通り”を実現

「夏生」のこだわりのポイントは2つ。1つ目は希少品種のホップを一部使用することで、爽やかな香り立ちを作っている点。具体的にはドイツ産の希少なアロマホップである「カリスタホップ」と「サファイアホップ」を一部に採用しており、いずれも柑橘系の華やかで爽やかな香り立ちと、すっきり感じられる後口が特徴で、クラフトビールの醸造にも使われる品種だという。

 2つ目は、穀物由来の味わいと飲み応えはしっかり感じさせつつ、コーングリッツからの味わいの引き出し方を工夫することで、スムースな喉ごしを実現した点。素材ごとの引き出し方を緻密にコントロールしているとのこと。

 アルコール度数を通常缶の5%ではなく、5.5%に設計したのも意図的なもの。「後味すっきり爽やかな後味に設計するうえで、5%のままだと味わいが欠けてしまうことが開発の過程で分かってきた」(浅野氏)として、味わいのバランスをとるため0.5%高めに設定したという。

 なお、デコクション製法については、通常缶は「トリプルデコクション」(3層)を実施しているが、「夏生」はそれぞれの中味の特徴に合わせてデコクションを行なっているとした。

夏季プロモーションでは「電動サン生急冷器」が当たる6缶パックを7月7日から数量限定発売するほか、飲食店向け「キン冷サン生」プロモーションの継続展開、全国6都市での野外イベントも予定する

 夏季プロモーション施策として、「電動サン生急冷器」が当たる「サントリー生ビール」6缶パックを、7月7日から数量限定で発売する。また、現在約950店舗で展開している「キン冷サン生」(飲食店でキンキンに冷やした瓶ビールを提供するプロモーション)を継続実施するとともに、全国6都市での野外イベントの開催・出店も予定している。

 なお、「夏生」は家庭用向けが中心で、瓶ビールでの展開は予定していない。