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メルシャン、お手頃価格で高品質なオーガニックワインを発売
2022年8月25日 12:24
- 2022年8月30日 発売
メルシャンは輸入ワインの新ブランド「Mercian Wines(メルシャン・ワインズ)」から、オーガニックワイン「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」を8月30日に発売する。その発売を前に、オンライン説明会を実施した。
「Mercian Wines(メルシャン・ワインズ)」クオリティシリーズの新商品
発売日: 2022年8月30日
種類:
・「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック レッド」(ミディアムボディ。使用品種はテンプラニーリョ、シラー)
・「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック ホワイト」(やや辛口。使用品種はアイレン、ビウラ、マスカット)
※ヴィンテージにより使用品種が変更される可能性がある
容量: 各750mL
アルコール度数: レッド13.5%、ホワイト12.0%
参考小売価格: 各720円前後(税別)
同社のマーケティング部 輸入グループの須永和子氏が、国内のワイン市場動向について説明した。ワイン市場は2008年以降、順調に拡大してきたものの、直近5年に関してはやや縮小傾向。また国税庁発表による酒類課税数量構成比についても、2021年では果実酒(ワイン)は総酒類の4.3%と規模が小さい。
そこでメルシャンは、「お客さまがまだ知らないワインの新しい魅力を作り、ワイン市場の再拡大に挑戦したい」と、新たに「メルシャン・ワインズ」ブランドを立ち上げた。
「メルシャン・ワインズ」ブランドについて
須永氏は、「世界の優れたパートナー、生産者様とともに物語のあるワイン作りを行ない、日本のお客さまの嗜好にあった、安全で安心なワインを作り出していきたい。そしてこの新しい体験で、もっと多くのお客さまにワインのある幸せな時間をお届けする。これが私たち、メルシャン・ワインズが目指す姿となっております」と語る。
美味しいワインを作り続けるためには、持続可能なワイン作りをすることが重要。メルシャン・ワインズでは「お客様との約束<クレド>」として、次の4つの項目を掲げる。
「メルシャン・ワインズ」のラインアップ
3月には、「ラグジュアリー・コレクション」シリーズから「メルシャン・ワインズボルドー」を、「ディスカバー」シリーズからは「メルシャン・ワインズ ブレンズ パーフェクト・ブレンド」を発売。そして8月30日に、「クオリティ」シリーズから「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」が発売となり、全シリーズからメルシャン・ワインズの美味しさを届ける。
より飲みやすく、より果実味が前面に出た新しいボルドーの「メルシャン・ワインズボルドー」は、国際的なワインコンクールで2つの金賞を受賞。また、「メルシャン・ワインズ ブレンズ パーフェクト・ブレンド」は、オーストラリア産ワインとスペイン産ワインをブレンドしたフルーティーで調和の取れた味わいで、ターゲットである40代から高く支持されている。こちらも日本の女性が審査する国際的なワインコンペティションでダブルゴールドを受賞した。
「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」について
間違いのない品質を気軽に楽しめる「クオリティ」シリーズでは、世界で急拡大中のオーガニックワインに着目。フランスでは直近10年でオーガニック畑の面積が約2.7倍に拡大。日本でも輸入スティルオーガニックワイン市場は年々拡大し、2021年の販売数量は2018年の約2.4倍にも拡大している。
メルシャンでも輸入オーガニックワインを取り扱う。顧客への調査によると、輸入オーガニックワインは「品質の良さ」「こだわり」「ナチュラルさ」などが評価される一方で、「価格が高い」「味に癖があって飲みにくそう」という回答も多く、価格や味わいがハードルになっていることが分かった。
そこで「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」の開発にあたって重視したのが、「手に取りやすい価格帯」「日本人が好む味わいの設計」だ。目指す味わいを設計するために、「高品質なワインを持続可能な形でともに作り出せるパートナー選び」が重要となった。
パートナーワイナリーとなったのは、スペインのワイナリー「ペニンシュラ」。さまざまなパートナー候補から「ペニンシュラ」がパートナーに至った経緯として須永氏は、「サステナビリティを大きな柱に掲げるワイナリーであること。またスペイン国内でサステナビリティに関する認証があるのですが、それを初めて取得したワイナリーの1つを保有していることなど、サステナブルなワイン作りに懸命に取り組んでいるワイナリーであることからフォーカスさせていただきました」と語る。
「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」は、日本の顧客のために作りあげた、果実味が豊かなスペインのオーガニックワイン。オープン価格ではあるが、参考価格が720円(税別)と、気軽に飲める価格帯となっている。
「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」の味わい
新発売の「メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック」の味のこだわりについては、技術部 商品開発グループの上原彩子氏が説明した。
目指したのは、華やかでフルーティーな香りと、果実味豊かな優しい味わい。上原氏は開発行程について、「市場で販売数量の多い輸入ワインを試飲。甘味や酸味、渋味などを指標とする科学分析データを解析し、ターゲットのお客さまに好まれる味わいの仮説を立て、検証を重ねることによって、どのような味わいがいいのかを決めていきました。また、パートナーワイナリー『ペニンシュラ』のサム・ハロップMW(マスターオブワイン)とともに協議を重ね、さらに味わいの方向性を絞っていきました」と説明。
味わいのキーワードとして、「フレッシュな果実味」「心地良い酸味(白)/渋味(赤)と甘味の最適なバランス」の2つを設定。このキーワードをもとに、レッドはふくよかな香りとフレッシュで凝縮した果実味、ホワイトは爽やかな香りとフレッシュで豊かな果実味を実現した。
実際に試飲すると、レッドはフレッシュなブラックチェリーやプラムの香りとともに、ほのかにコショウのようなスパイシーさが感じられる。味わいは適度な重厚さやまろやかな渋味と酸味の調和が心地よい。ホワイトはレモン、グレープフルーツなどのフレッシュな柑橘系の香りとともに、上品で華やかなマスカットのニュアンスも感じられる。味わいは厚みがあって力強く、はつらつとしたフレッシュな酸味や果実味を感じることもできる。
事前のリサーチでは「香り」「味わい」ともに、約80%の顧客が「好き」と回答し高評価を得ている。そのほか、価格が手頃で日常的に買いやすく、気軽に楽しめる点でも高評価を獲得した。
家庭料理との組み合わせは、レッドは鶏の唐揚げやローストビーフ。ホワイトはマグロの刺身や天ぷらをすすめる。
「マリアージュすると、お酒も食事もより一層美味しく感じられます。ぜひお客さまにもご自分のベストマッチを探していただいて、『メルシャン・ワインズ サニーサイド オーガニック』のある楽しい時間を過ごしていただければ」と上原氏。
年間販売目標は8万ケースを設定。メルシャン・ワインズはこれからも、世界の優れたパートナー生産者とともに、日本の顧客のためのワインを作り、もっと多くの人にワインのある幸せな時間を届けるとしている。