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「ミシュランガイド東京2026」発表! 新三つ星1軒/新二つ星3軒/新一つ星14軒が加わる

2025年9月25日 発表
ミシュランガイドセレモニーで「ミシュランガイド東京2026」の全セレクションを発表

 日本ミシュランタイヤは「ミシュランガイドセレモニー」を都内で開催し、「ミシュランガイド東京2026」の全セレクションと電子書籍版の発売を発表した。また、ミシュランガイド公式Webサイトやアプリにもセレクションを追加している。

「ミシュランガイド東京2026」のセレクションの特徴としては、新三つ星に「明寂/Myojaku(日本料理)」が加わり、新二つ星には「西麻布 鮨 真/Nishiazabu Sushi Shin(寿司)」「伯雲/Hakuun(日本料理)」「炎水/Ensui(日本料理)」が、いずれも昨年から評価を上げて加わった。また、持続可能なガストロノミーに注力するレストランを表彰するミシュラングリーンスターを獲得したレストランも1軒増え、合計で13軒と世界でもっともグリーンスターの多い都市を今年も維持した。

「ミシュランガイド東京2026」の掲載数

「ミシュランガイド東京2026」書籍/電子書籍

発売日: 2025年9月30日
定価: 3498円
書籍判型: A5変形
言語: 日本語/英語

「ミシュランガイド東京2026」(3498円)

凄腕シェフがズラリと並ぶ豪華なセレモニー

 セレモニーでは、三つ星を獲得したお店、新たに二つ星を獲得したお店、新たに一つ星を獲得したお店のほか、ミシュラングリーンスターを獲得したお店が表彰された。さらに、後進の育成に力を入れている人を称える「メンターシェフアワード」、おもてなしに優れたプロフェッショナルなスタッフに贈られる「サービスアワード」、ワインの専門知識やサービス技術に優れたソムリエに授与される「ソムリエアワード」の表彰も行なわれた。

三つ星を獲得した店舗
三つ星を獲得した店舗のシェフ

 評価を上げて三つ星となった「明寂/Myojaku(日本料理)」は、京都と徳島の日本料理店で経験を積み、東京の一つ星で11年間板長を務めた中村英利氏が2022年に開業したお店で、2023年に二つ星で初掲載された。料理で心掛けるのは“調和、淡、清らか” なこと。昆布と鰹節によるだしの多用を控え、食材の持ち味と海底湧水(海底から湧き出る地下水)を使い、水の豊かさを料理で表している。

日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長 須藤元氏(左)、明寂 店主 中村英利氏(右)

明寂・中村英利氏のコメント

 料理は1人の力では成り立ちません。食を支える人々の思い、受け取る側の思い、そのつながりが料理へとつながっていきます。私は日本の豊かさは、一次産業のさらに前にある“ゼロ”に宿ると考えています。山や海、水や土、風や光、その当たり前の恵みの中に、私たちの営みは続いていきます。どれほど文明が進んでも、食べるという行為は、そのゼロと直結しています。その原点に思いをはせて、これからも真摯に料理に向き合い、皆様の心に少しの余韻を残し、静かな記憶へとつないでまいります。本日はどうもありがとうございました。

 新たに二つ星に選出されたのは「西麻布 鮨 真/Nishiazabu Sushi Shin(寿司)」「伯雲/Hakuun(日本料理)」「炎水/Ensui(日本料理)」の3店舗。東京ガイド初版から一つ星の西麻布 鮨 真は、握り鮨の伝統を大切にした仕事ぶりが評価され、伯雲は自由な発想力で食材の組み合わせや、味の仕立て方に独自性があるのが選出理由。炎水は日本料理に大切なだしと炭火に焦点をあてた料理が特徴で、食材選びから調理工程まで探求心と個性あるスタイルが評価された。

二つ星を獲得した店舗のシェフ

 メンターシェフに選ばれたのは「野田岩 麻布飯倉本店/Nodaiwa Azabu Iikura Honten(うなぎ)」の金本兼次郎氏。五代目の店主として、息子(六代目)と孫(七代目)に技術を教えており、日本だけでなくフランスのパリにも姉妹店を設け、海外でも鰻料理の魅力を広めてきた。生涯現役の料理人という志と、次世代に技術を伝えてきた功績がメンターシェフにふさわしいとのこと。

メンターシェフには野田岩 麻布飯倉本店の金本兼次郎氏が選ばれた

 サービスアワードには「飄香/Piao-Xiang(中国料理)」の熊谷泰代氏が選ばれた。銀座と六本木にある姉妹店の統括マネージャーとして従業員を束ね、空間、雰囲気、食体験のすべてに気を配った接客を大切にしている。四川料理の技法や成り立ち、中国の食文化を学んで知識を深め、流暢な料理説明とともにシェフの熱意やレシピの意図を伝え、会話を交えながら和ませる接客がサービスアワードにふさわしいとのことで今回の受賞となった。

飄香 統括マネージャー 熊谷泰代氏(右)

 ソムリエアワードに選ばれたのは「マノワ/MANOIR(フランス料理)」の中村豪志氏。自身が営むレストランは今年初掲載で一つ星に選出されている。フランス料理にはフランスワインという常道に基づき、フランス産ワインに特化しているのが特徴で、中村氏のワインとサービスにかける情熱はソムリエアワードにふさわしいとの評価から贈られた。

マノワ 店主 中村豪志氏(右)