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八ヶ岳南麓のワインリゾートを五感で堪能!「リゾナーレ八ヶ岳」で春の味覚とワインを味わってみた

2025年3月21日~6月25日 提供
美しいミニチュア農園のようなメニューなど春の味覚を味わってきました

 星野リゾートが展開する「リゾナーレ」は、その土地や季節ならではの豊富なアクティビティが体験できるリゾートホテルブランドです。

 日本で初めて「ワイン特区」に認定された山梨県北杜市に位置する「リゾナーレ八ヶ岳」は、国内外に7か所ある同ブランド第1号のホテル。今回はそんな八ヶ岳南麓のワインリゾート「リゾナーレ八ヶ岳」で提供中の春限定ディナーコースを中心にご紹介します。

レストランやカフェ、セレクトショップなどが並ぶ「ピーマン通り」は、リゾナーレ八ヶ岳の象徴ともいえるメインストリート
4月26日~5月25日は、今年で21回目を数える春の定番イベント「回廊の花咲くリゾナーレ2025」を実施(チューリップの花びらの装飾は5月6日までの期間限定)
今年は色鮮やかなカクテルやモクテルなど、各種ドリンクが楽しめる「花咲くBAR」が新登場します

「リゾナーレ八ヶ岳」の春限定ディナーコース

期間: 2025年3月21日~6月25日
コース料金: スタンダードコース(全10品) 大人 1万5730円、ワインペアリングは別途9500円、ノンアルコールペアリングは別途5500円
提供時間: 17時30分~20時15分(最終入店)
提供対象者: 宿泊者(要予約)
Webサイト: リゾナーレ八ヶ岳「OTTO SETTE」
※ワインのヴィンテージは在庫状況により異なる

2024年4月に全面リニューアルオープンしたメインダイニング「OTTO SETTE」
「OTTO SETTE」はプライベートルームを含む全83席

 宿泊者限定で利用できるリゾナーレ八ヶ岳のメインダイニング「OTTO SETTE」は2024年4月に全面リニューアルオープンし、ワインカーヴを表現したデザインに一新されました。

 そんな特別な空間でいただけるのは、前菜からデザートまですべての料理にこだわりの厳選野菜を使ったコース料理です。

 イタリアの郷土料理をベースにしたこの地域ならではのメニューには、ソムリエが約2000本の豊富なワインセラーから厳選した8本とのワインペアリングをプラスするのがおすすめ! さっそく全10皿を順番にご紹介しましょう。

ソムリエがお料理一品一品にあわせてワインを提案するペアリングコースでは、提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」のワインも登場します
ペアリングコースは料理に合わせて全8種類のワインが楽しめます

1皿目:野菜のクロッカンテ

ペアリングワイン:甲州 スパークリング2024(キスヴィンワイナリー 山梨県甲州市塩山)

イタリア語で“パリパリした”という意味のクロッカンテ。下に敷き詰められているのは黒米

 まずは、丸型の蓋物に入った3種類のスナックが出てきます。赤がトマト、緑がバジル、茶がポルチーニと、味と形が使われている野菜とリンクしているのが特徴です。スパークリングワインとの相性もいい最初のアンティパストでした。

2皿目:アスパラガスのアッルンガータ

ペアリングワイン:BOW! ブラン 2024(ドメーヌ・オヤマダ 山梨県甲州市勝沼)

上に乗っているペコリーノチーズの塩気がいいアクセントに

 2皿目は、アスパラガスをパスタ状に仕立てたという温製前菜。アスパラガスのピュレの爽やかなグリーンにふきのとうのほろ苦さ、白い器に映えるアートのような見た目など、五感で“里の春”を感じることができる一品でした。

3皿目:野菜のアソルティメント

プレートにワインのコルクやスプマンテのワイヤーキャップが使われていたりと遊び心があって楽しい

 続いて登場するのは4種類の小さな前菜です。イタリア風コロッケや鶏レバームース、イタリアの豆料理ウッチェレットが乗ったブルスケッタなど、ワインにぴったりの一口サイズのおつまみは「どれから食べようかな!?」というワクワク感も一緒に楽しめます。

トマトのムースやジュレを合わせたイタリア・トスカーナ地方の伝統料理(左)と、そら豆のクロケット(右)
蕎麦粉を使用したブルスケッタの上に発酵大豆と猪肉を合わせたウッチェレット
個人的にはこちらのセロリと鶏レバームースがお気に入りに

4皿目:畑の前菜

ペアリングワイン:グレイス・ロゼ 2023(中央葡萄酒 山梨県甲州市勝沼)

箱庭のような「畑の前菜」。ちょんちょんと添えられているソースは2種類。生ハムやソプレッサータ(日本料理でいう煮凝り)も美味

 目の前にサーブされた瞬間、思わず「きゃー、かわいい!」と声を上げてしまったのが、サラダ仕立ての前菜です。土に見立てたプレートの上に、30種類の野菜を一つ一つていねいに並べて八ヶ岳の畑を表現しています。一つずつゆっくり味わって食べると、それぞれの野菜の強い個性に驚くはず!

 そして、ネタバレになってしまうのであまりご紹介したくないのですが(笑)この野菜畑のプレート、実は2層構造になっていて、下にはもう一つの前菜「ニジマスのマリネ」が隠れています。

野菜畑のプレートの下に隠れていたのはエディブルフラワーをまとった「ニジマスのマリネ」。添えられているのは甲州味噌と卵黄を合わせたサバイヨンソース

 熱したオリーブオイルを上からかけるという演出もあって、オイルの香りも楽しめる手の込んだ一品は、忘れられない食体験になりました。

このビジュアルにときめかない女子はいないのでは!?という4皿目でした

5皿目:クレソンのジェノベーゼとリングイネ

ペアリングワイン:ガヴィ ホワイトレーベル 2023(ラ・スコルカ イタリア・ピエモンテ)

水がキレイな山梨はクレソンの産地。品のいい香りはパスタによく合います

 ここでパスタが登場です。まずは春が旬のクレソンをふんだんに使ったグリーン一色のパスタ。「最初にクレソンだけを味わってみてください」と言うだけあって、さわやかな辛味と独特の香りがクセになりそう!

 実はこのパスタ、ほかの季節のコースでも野菜を旬のものに変えて出すほどシェフ渾身の一皿なのだとか。お肉料理の付け合わせなどでしか食べないクレソンを、生でこんなにたくさん食べたのは初めてかも!? えぐみの少ないものを使っているので、生でも美味しくいただけちゃいます。

合わせているのは山梨の郷土料理である煮貝(にがい)。これもベストマッチ

6皿目:セロリとオックステールのマルタリアーティ“ヴァチナーラ”

ペアリングワイン:イル・グアルディアーノ2019(ボッジョ・マンドルロ イタリア・トスカーナ)

シェフ手作りの平たい麺はソースの絡みが抜群。セロリの風味もときどき感じられます

 続いては、濃厚タイプのパスタ料理がサーブされます。“ヴァチナーラ”とは牛テールの煮込み料理のこと。目の前でオックステールから身の部分を取ってほぐしてくれている間、食欲をそそる香りが漂ってきてたまりません。

 ちなみにペアリングコースでは、どっしりしたグラスが用意されて、濃厚なパスタの味を支える深みのある大人ワインが登場します。

香り付けにチーズとシナモンをかけて完成

7皿目:イワナのガルムージャ

ペアリングワイン:ピーコ 2022 (ラ・ビアンカーラ イタリア・ヴェネト)

筍とコゴミをしのばせた春らしい魚料理

 パスタ2品をいただいてお腹がだいぶ満たされてくる頃合いですが、料理はまだまだ続きます。お次は魚料理。香草のパン粉をまとわせて焼いたイワナをトスカーナ地方の伝統スープ料理「ガルムージャ」風に仕立てた一品です。優しくてホッとするスープの出汁に使っているのは鯛と昆布と川エビ。ペアリングには超自然派の白ワインがチョイスされています。

8皿目:蕪と鹿肉のコトレッタ

ペアリングワイン:ミエイケノ ピノノワール2018(ドメーヌ ミエ・イケノ 山梨県北杜市小淵沢)

春に木の実を食べて旨味が凝縮された鹿肉がメインのお肉料理。付け合わせは3種類の調理法で仕上げた旬野菜のあやめ雪蕪

 いよいよメインのお肉料理の登場です。出てきたのはお肉の赤身断面に目が釘付けになる「蕪と鹿肉のコトレッタ」。鹿肉はいぶりたくあんをまとわせてから衣をつけて揚げているそうで、ほんのりスモーキーな香りとたくあんの食感が感じられる手の込んだ一品。山梨伝統の万能七味「すりだね」に柚子の塩漬けを加えたソースでいただきます。

 ここで登場するペアリングワインは、提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」のピノノワール。希少な日本ワインとして有名な1本です。ソムリエさんからは「しっかりと酸味や果実味が残っており、燻製や七味などお料理のいろいろな香りをすべて包みこめるワインになっております」と紹介されました。

9皿目:牛蒡のティラミス

牛蒡なのにデザート、デザートなのに牛蒡!

 ドルチェは2皿でてきます。1つ目は、牛蒡のティラミス。すべてのお料理に野菜が使われているとはいえ、ティラミス×牛蒡とは恐れ入りました!小皿には砂糖で甘く煮詰めた牛蒡のコンポスタ。これを途中で加えて味変を楽しむのもおすすめです。

牛蒡&カカオのクロッカンテをスプーンでパリッと割る瞬間

10皿目:菜の花と苺

ペアリングワイン:穂坂甲州エッセンス 2020(シャトーメルシャン 山梨県甲州市勝沼町)

仕上げに菜の花のオイルをかけたドルチェ。一番甘いのは下のクリーム部分

 ラストを飾るのは、華やかな見た目に心ときめく菜の花と苺のドルチェです。苺のジュレの上に乗っているのが若草色に仕上げた菜の花のジェラート。それぞれを少しずつ味わったら、上のいちごのチュイールを崩して、下のクリームと合わせながらいただきます。

全長約11mのワインセラーが圧巻
春をまるごと味わい尽くしたかのような食体験ができました

ワイン好き同士で滞在したいスイートタイプの客室は、おこもり気分がさらにアップ!

ボルドーカラーを基調にしたインテリアの「ワインスイートメゾネット」。こちらが2階のリビングスペース

 リゾナーレ八ヶ岳で限定3室の「ワインスイートメゾネット」は、ワインを楽しむために造られた特別なゲストルームです。1階が広々とした寝室で、螺旋階段を上がった2階がワインセラーを設えたリビングスペースになっています。

 ボルドーカラーが基調の落ち着いたインテリアに囲まれながらワインのコルクを開ければ、家族やお友達と静かに語らう特別な時間が過ごせそう。心ゆくまでワインを堪能できる、ワインラバーにはたまらないお部屋ですよ。

格子状の棚にはワインや旅関連の本など
ワインセラー内のセレクトされたワインは別途購入が可能
定員は1~5名。お一人様利用でもワイン好き仲間と一緒でも。どちらも絶対楽しいはず!
こちらはピーマン通り沿いのテラス付きルーム。ヨガなどができるワイドな屋外テラスを備えます

八ヶ岳のテロワールを体感! 長年続く宿泊者限定アクティビティ「葡萄畑アペロ」

「葡萄畑アペロ」の会場は「小牧ヴィンヤード」。ブドウ農園の脇には白樺の群生も

 リゾナーレ八ヶ岳では、大人の宿泊者限定のワインアクティビティ「葡萄畑アペロ」を実施しています。フランス語で「食前酒」を意味するアペロ。夕食前に食前酒のワインを1、2杯、おつまみと一緒に楽しめる会場は、ホテルからクルマで10分ほどの「小牧ヴィンヤード」です。

正面に見える八ヶ岳から吹き下りる風がワイン用ぶどうの栽培に欠かせないのだそう

 まずはオーナーでシニアソムリエの小牧康伸さんの案内でぶどう畑を歩きます。ぶどう栽培やワイン関連の話題になると話が止まらないという小牧さんですが、ゲストの興味に合わせて、八ヶ岳エリアの歴史や風土、山菜や野鳥など幅広い話題で案内してくれます。この日は「今、あそこでキジが鳴きましたね」という解説も。

ぶどう畑を歩いた後は澄んだ空気のなかで白ワインのテイスティング。なんて贅沢な時間

 八ヶ岳南麓の美しいロケーションで、ぶどう畑を歩くという貴重な体験ができる「葡萄畑アペロ」。「一番のごちそうはこの空気です」という小牧さんの言葉に思わずうなずいてしまいました。

2杯目は英国製コンサバトリーで。地産地消のワインやチーズをいただきます
東京や大阪のホテルで長年ソムリエとして勤務していた経歴を持つ小牧康伸さん

葡萄畑アペロ

実施期間: 2025年3月3日~8月31日の金土日曜と祝日(前日17時までのWeb予約)
実施時間: 15時40分~16時50分(雨天決行)
料金: [3月3日~5月31日]4800円/1人、[6月1日~8月31日]5000円/1人
対象者: 宿泊者(大人のみ)

「八ヶ岳ワインハウス」で土地のワインをテイスティング

ホテル棟1階にあるワインショップ「八ヶ岳ワインハウス」

 リゾナーレ八ヶ岳にある「八ヶ岳ワインハウス」は、山梨県と長野県の厳選したワイン24種類をそろえるワインショップです。「OTTO SETTE」のディナーで味わった提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」のワインも置いています。

 ここでは、温度管理されたワインサーバーから好みのものをグラスでテイスティング可能。少量の25mLからテイスティングできるので、気になるものをいくつか飲み比べしてからお気に入りのワインを購入できるのが魅力です。

 またリゾナーレ八ヶ岳では、ここ「八ヶ岳ワインハウス」で購入したワインを施設内のレストランやカフェに無料で持ち込みできるサービスを提供中です。

テイスティングは25mL、50mL、150mLの3種類を用意。気づいたらうっかり飲み過ぎちゃいそう!?

たっぷり野菜の朝食で1日をスタート! ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」

朝食ビュッフェは6時半から

 お楽しみの朝食は、ホテル棟1階にある「YYgrill(ワイワイグリル)」へ。ずらりと並んだビュッフェは和食と洋食どちらもあって、野菜をふんだんに使ったお料理がそろっています。みずみずしいカラフル野菜も盛りだくさんで、サラダの盛り付けには思わず力が入っちゃうかも。また、ほうとうや鳥もつ煮、鶏肉の山賊揚げなどの山梨ご当地グルメコーナーも大人気。くれぐれもお腹の配分にはご注意を!

ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」の店内デザインはブドウ棚がモチーフ
バラエティ豊かな朝食に目移り必至
右上は海宝丼ならぬ「甲斐宝丼」。錦糸卵をごはんに敷いて自分で盛り付けます

 地元産のこだわり旬野菜を、その土地のワインとともに美味しくいただく―――これがワインリゾート「リゾナーレ八ヶ岳」の醍醐味です。大人の夫婦旅や、気の合うお友達とのちょっと贅沢な旅の目的に選んで、優雅にワイングラスを交わしてみてはいかがでしょうか。

リゾナーレ八ヶ岳

所在地: 山梨県北杜市小淵沢町129-1
チェックイン/チェックアウト: 15時/12時
客室数: 172室
アクセス: JR小淵沢駅からクルマで約5分(無料送迎バスあり)
通常料金: 1泊2万5000円~(2名1室利用時の1名あたり。税・サービス料込み)
Webサイト: リゾナーレ八ヶ岳